イスラエルの満月
2016.09.18
ガリラヤ湖のほとりのホテルに2泊しています。
朝の4時半ですから、日本では午前10時半ですね。
湖の向こう側から大きなレモン色の月が上がってくるのを見ていました。
満月です。
33名のツアーの団長ということで、ホテルが気を使ってくださったのでしょうか、
マンションのように広い部屋です。
大きいベットルームには、ジャグジーのお風呂がついていて、
リビングとダイニングが別にあります。
屋上のペントハウスですから、バルコニーは20畳ほどあるでしょうか。
・・・広すぎて落ち着かない
と、いうわけで
イスラエル3回目の夜、ティベリアのホテルのにて
「ガリラヤの満月鑑賞会」を私の部屋で開催しました。
皆さん何か一品持ち寄り、ほぼ全員が参加してくださいました。
旅は始まったばかりですが、
ずっと昔から知っていたような気がする、懐かしい仲間です。
泣いたり、笑ったりしている仲間たちをみていると、
この人たちに真実のイスラエルを伝えたい、キリスト・イエスを伝道したい、
魂から情動が湧き上がってきます。
仲間を喜ばせることに命を懸けて、この旅を完成させます。
旅の目的は
「生涯つきあえる友と出逢うこと」と我が師、糸川英夫はいつも口にしていました。
私も旅でできた友が人生の宝です。
今回は、イスラエルを五本指のスニーカーで歩きます。
我が親友、島村不二夫の形見です。
10年前、不二夫さんが参加してくださったとき、
奥さんのみどりさんも一緒でした。
二人は、いつも一緒でした。
夫婦仲がいいのはよいけれど、団体行動は守ってよ、と言いたい出会いでした。
団長としては、個人行動の多い、島村夫妻が悩みの種でした。
いつも集合に遅れる、列から離れる、どこかにいってしまう・・・
これだけ勝手に行動するなら、個人旅行で来たらいいのに、と思ったほどです。
私がこれまで13回イスラエルを訪ね、その度にテーマが与えられます。
それは、どれほど準備しようが関係なく、旅を続けてゆくうちに気づかされるものです。
イスラエルのガイドのバラさん、ドライバー、参加してくれたメンバーによって織り成される物語。
不二夫さんが参加してくれたときの旅のテーマがわかったのは、旅が終わる前日だったでしょうか。
最後の晩餐、皆さんに集まっていただいて旅の感想を話してもらっているときのことでした。
島村みどりさんの順番になりました。
「・・・・私は、今回の旅をとおして感じたのは『希望』でした」
まさに、その日の朝、私にメッセージとしてきた黙示をズバリと言ったのです。
ショックでした、ずっと寝てるようなみどりさんと、
勝手な行動ばかりとる不二夫さんの夫婦が一番深いところをつかんでいてくれたことが。
いいこと言ってくれる人はいっぱいいます。
わかったようなことを言って、屁理屈こねる人もたくさんいます。
心にもないことを言い、本音が違う人があっても、
私は表面を気にする人間でした。
もう二度この人たちとは会わずにいたい、と思ったのに、
どこに行くにもこの人たちと一緒でいたいと思わされた瞬間でした。
エルサレムのホテルの一室、いまもその情景をありありと思い出すことができます。
不二夫さんが死んでからやがて一年が経とうとしています。
いまも受け入れがたい思いがあります。
父が死んだときより辛かった。
イスラエルにきて、不二夫さんが思い出されて仕方ありません。
なんか泣きたくなる。
イスラエルツアーは、今回で終わりますが、これまで参加してくださった400名近い兄弟姉妹。
縁あってこの聖地を歩けたこと感謝です。
全身全霊をもってこの旅を完成させます。
すでに、イエスもパウロもそばにいてくださっています。
霊の祝福を魂で感じています。
さあ、不二夫さんの五本指スニーカーで今日は南に向かいます。
マサダに行きます。
不二夫さんと一緒に歩きます。
本気のガイド
一所懸命させていただきます。
夜が明ける頃、日の出を見るために誰かこの部屋にやってきそうな気がするので、
出発の準備をするとしましょうか