エネルギー!OH エネルギー!!
比叡山にある「行動科学研究所」に3年間通いました。
10時から5時まで、岩田静治先生と一対一のセッションを毎月受けさせていただきました。
そこで学んだのが、「エネルギー」という視座です。
「先立つものが無ければ...」と言う時、
たいていお金のことだと思ってしまいます。
でも、本当に先立つものとはお金ではなく、
エネルギーであり、エネルギーが無ければ何も生まれてこないのです。
それほどまでに大切なエネルギーですが、私たちはそれほど大切にはしていません。
そもそもエネルギーを意識することさえないのですから。
本来であれば、自分の人生を切り開く力を持ち、
創造的な活動の源となるエネルギーなのですが、
日常の中で、無意識のうちに、様々な形で無駄にしているのです。
エネルギーじゃじゃ漏れ・・・・という状況でしょうか。
自分にはエネルギーがない、という人がいます。
しかし、エネルギーのない人はいません。
人間は、溢れるほどのエネルギーを持っています。
ただ、それを生きているかどうかは全く別の話であり、これこそが課題なのです。
想像してみましょう。
私たちの体を形成している60兆個の細胞。
この一つ一つが、休むことなく、24時間365日、イキイキと活動しています。
ところがそれが集まって「私」となった途端に、思考と感情の浮き沈みに捕らわれ、本来のイキイキさは失われるのです。
細胞レベルではこんなにエネルギーが溢れているのに、エネルギーのない細胞など一つもないのに、
その集合体である「私」にはエネルギーが感じられない。
一体どっちが本当なのでしょうか?
私たちが普段感じている自分のエネルギーが、エネルギーの全てではないのです。
じゃじゃ漏れしていたエネルギーを取り戻すだけでも、日々の生活が変わっていくのです。
更に、多くのエネルギーがまだ、生きられることなく無意識の底に眠っているのです。
エネルギーには二種類あると教えていただきました。
一つが、自分や周りの人を「コントロール」するエネルギーであり、
もう一つが、自分や周りの人を「エンパワー」するエネルギーです。
コントロールするエネルギーは、エネルギーを生み出すことはありません。
ただ、周りのエネルギーを支配するだけです。
しかし、エンパワーするエネルギーは、新たにエネルギーを生み出します。
一人一人が、今まで無意識の中に眠らせていたエネルギーを生き始めるので、
エネルギーの総量が上がってきます。
目が輝き始めた、イキイキし始めた、全体の空気が良くなってきたなどの表現は、
いずれもエネルギーの総量が上がってきたことを表しています。
もし私たちが表面上の結果だけを追い求めているのであれば、大切なものを見落としてしまうでしょう。
なぜなら、コントロールするエネルギーも、時に立派な結果を生み出すからです。
しかし、そのようにして達成された結果は、誰もエンパワーしませんし、また持続していかないのです。
私たちは、結果だけではなく、エネルギーの視座から物事を見る力をつける必要があります。
結局のところ、大切なのは自分のエネルギーを生きることです。
そして、周りをエンパワーすることです。
そのようにして、あなたを取り巻くエネルギーの総量を上げるのです。
智恵も力も、このエネルギーの中から生まれてきます。
そのように生きられる人は幸せです。
なぜなら、幸せとは、あなたを取り巻くエネルギーの総量が大きいことだからです。
ときに落ち込み、自分なんかダメだと思い、
人がうらやましくてならない夜は、じゃじゃ漏れしている自分のエネルギーを取り戻しましょう。
エネルギー不足を外部から補おうとするとき、自分より弱いものをコントロールしたいという欲望にかられます。
「あなたはお母さんがいないと何にもできないのよ!」と子供を支配したり、
虐待をしたり、いじめの構造に入り込むようです。
弱い子供は、動物を虐待してでも自分のエネルギーを上げようとするのです。
エネルギーじゃじゃ漏れは、
お風呂の栓が抜けている状態をイメージしましょう。
栓が抜けたままお湯を入れても溜まりません。
そんな状態で、スピリチュアルなカウンセリングをどれだけ受けても、
どんなヒーリングのワークに出かけて行っても満たされることはありません。
まず、栓をしましょう、漏れをとめるのです。
そうすれば、自然にエネルギーは満ちてきます。
エネルギーが満ちれば、人間は創造的に生きたくてたまらなくなるように設計されているようです。
だから、創造的に生きられないときは本来あるべき自分を生きていないということでもあります。
エネルギーじゃじゃ漏れのときは、常に思考は「過去」か「未来」にあります。
エネルギーは「今」「ここ」にしかありませんから。
さあ、まずは
良い食事
良い睡眠
そして運動
じゃじゃ漏れ中の赤塚は、スーパームーンの名残の月を背中にうけて、
お日様の昇る伊勢の海へと出かけます。
しんどいときは身体動かしましょう。