赤塚高仁ブログ

エーゲ海から地中海へ

2020.03.10

 カッパドキアからイスタンブールを経由して、
アンタルヤへ。
アンタルヤは、地中海に面した美しい街です。

暖かな風に吹かれ、
ヤシの木を見上げて歩くとき、
遠い異国にいるのだという思いが胸にあふれてきます。

アンタルヤの港は、
パウロ先生が上陸を果たしたところ。
その地を歩きながら、
2000年の昔に思いを馳せます。
時空を超えてパウロ先生の声が聞こえてくるようで、
心の中が熱くなるのです。

 パウロ先生もここで船を降りて、
この道を歩いて、
この景色を見たに違いない。

 新約聖書「使徒行伝」
弟子たちの働きによって、
キリスト教が生まれ、世界宗教になってゆきました。
イエスの弟子が伝道しなければ、
ガリラヤ湖周辺のユダヤ教Jesus派という新興宗教として、
消え去っていったはずです。

 32年前、シリアのダマスカスで聞いたパウロの声。

「お前は、私のようにキリストを伝える。
 どこに行くにも私が伴う」

ホテルのベッドで涙が止まりませんでした。
悲しいとか嬉しいとかではない、
経験したことのない感情でした。
それを
「聖霊体験」と呼ぶのだと知ったのはずっと後のことですが、
そのときには、
聖書も読んだことのない私が、
いまでは
「人生が変わる聖書漫談師」として、
日本全国で聖書塾を展開しているのですから、
人生というのはわからない。

 わからないから歩いてゆく。

トルコは、パウロ先生が生まれ育った国です。
パウロ先生を訪ねる旅をしなければなりませんね。

 これからアンタルヤのホテルを出て、
イスタンブールで長い一日を過ごした後、
日本へと帰ります。

 昔口ずさんでいた 
~とんで イスタンブール~~
こんなに飛んでくるとは思いもよりませんでした。
人生というのはわからない。

 わからないから飛んで行く。

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