赤塚高仁ブログ

ハティクバ(希望)

2016.09.20

「心に秘めて 今もなお

  ユダヤの魂が脈打つかぎり
 東へ、 はるか東方のシオンの地に
 消え去ることのない 我らが希望
 二千年の昔から抱き続けた夢は
  シオン
 そしてエルサレムの地を祖国として
 自由の民として暮らすこと」
 イスラエル国歌「ハティクバ」をみんなで歌いました。
バスの中で何度も練習して、備えてゆきました。
歌った場所は、イスラエル国の初代首相ベングリオンのお墓。
まず、普通のツアーでは訪ねることはない場所です。
ネゲブ砂漠の小さな町、スデーボケル。
チンの荒野を見下ろす丘の上にダビッドベングリオン、ポーラベングリオンの墓があります。
その墓の前に整列して、
まず、ご挨拶に日本国国歌「君が代」斉唱。
続いて、ユダヤ民族の国家の建国宣言した偉大なベングリオンに敬意を表して、
「ハティクバ」を魂から歌いました。
数日前初めてイスラエルの地を踏んだ仲間達ですが、
きっと古からの、前前前世からの深いご縁の魂の兄弟姉妹なのでしょう、
実に感動的なハティクバでした。
 歌い終わって、話していると
私たちの様子を見ていたひとりのイスラエルの男性が近づいてきました。
後ろからもう一人やってきます。
私のそばに立ち止まると、何も言わず手を差し出してきました。
ふっと彼の顔を見ると、涙ぐんでいます。
後ろの男性は泣いています。
 何も話さないでも、心が通じ合う。
人間は素晴らしいですね。
 ベングリオンの墓の隣に、我が師、糸川英夫の遺骨を埋葬してありまして、
私にとっては糸川先生の墓参りでもあるのです。
よき仲間を連れてきたね、と糸川先生もことのほかお喜びでありました。
そんな素晴らしい仲間たちと、砂漠を歩きました。
モーセが歩いたであろう荒野を歩きました。
アブダッドの泉まで歩きました。
 じりじり肌が焦げてゆきます。
めまいがしそうな眩しい光線の中、気が遠くなる。
こんなところを歩いたのか・・・モーセとイスラエルの民は。
たどり着いた泉
日本ではどうってことのない風景です。
しかし、水がどれほど大切なのか私たちは考えたこともありません。
当たり前は、ありがとうの反対です。
感謝不足はまさに死に至る病と言っていいでしょうか。
 感謝すべきことがないのではなく、
感謝に値することに気づけないことが不幸の原因でしょう。
日本から遠く離れた中東の砂漠で、発見するのは日本です。
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