モーセに学ぶ
私が29歳のときのことですから、
今から30年も前のことになりました。
いつの間にか時は過ぎて、
何もかもが変わったけれど、
30年前の7月23日のことは、死んでも忘れません。
鬼太鼓座というプロの太鼓演奏家のご縁で、
東京世田谷の糸川英夫博士のお宅にお邪魔させていただきました。
勉強会があるというので、参加させてもらいました。
糸川英夫といえば、「ロケット博士」です。
また、
戦前、戦中は中島飛行機で「隼戦闘機」を設計していた技師です。
科学者です。
ところが、
ご自宅での私塾のテキストは「聖書」でした。
それも「旧約聖書」
私が、聖書と初めて出会った人生の記念日となりました。
そのときのテーマは
「モーセに学ぶリーダーシップ論」
糸川先生は、聖書は宗教の教典ではなく、人類の知恵の書だと言いました。
私は、キリスト教の本だと思っていたので、目からウロコでしたね。
ちなみに、
「目からウロコ」も新約聖書・使徒行伝の中の言葉です。
4千年伝わる書物には、真実が書かれているのだと糸川先生は言いました。
男だけで60万人というのですから、女子供、家畜などを合わせたらものすごい数のユダヤの民を、
エジプトから約束の地、カナンへと導いた偉大なリーダーです。
しかも、40年間荒野を彷徨い・・・
「世の中には、数え切れないほどのリーダーシップ論が出ています。
本屋には次から次へと新刊が出ては消えてゆきます。
でも、4千年間伝えられてきたモーセこそ人類最高のリーダーと云えるでしょう。
だから、4千年の知恵を学ぶのですよ」
私と聖書の出会いは、こんな風だったのです。
それからイスラエルに通い、現地で聖書を感じてきました。
だから、私の聖書は教会や神学校で学んだものではなく、
足の裏で読んだ聖書なのです。
だから、
聖書の箇所を開くと風景が広がり、イスラエルの風が吹きます。
やがて、私は伊勢の父、中山靖雄先生とのご縁を頂き、
「神話を体感する会」という伊勢神宮12月月次祭のときに、
夜、五十鈴川で禊をして夜間のお祭りを特別に奉拝させていただくという集まりを主催するようになりました。
不思議なもので、
聖書がわかると、古事記がわかるようになりました。
ユダヤ人の神話と、
ヤマト人の神話です。
そして二つの民族は兄弟だということもわかりました。
だから、私の聖書講座はハイブリッドです。
聖書と古事記の。
ヤマトとユダヤの。
糸川先生のところで学ばせていただいていたあの頃は、
まさか自分が東京で毎月聖書講座の講師を務めるなんて、
夢にも思っていませんでしたね。
人生は、不思議です。
でも、
不思議は詮索しない。
さて、
明日は、四ツ谷の舩井セミナールームで
第3回やまとこころで学ぶ聖書塾「モーセ」です。
いよいよ糸川英夫から受けた知恵を伝えるときが来たんですね。
ワクワクします。
毎月第一土曜日14時から3時間です。
口語訳聖書をお持ち下さいね。
(四ツ谷の駅のそばに聖書売ってます)
※ 飛び入りでの受講も可能です。
0120−271−374
エヴァ・ビジョン 担当・清本さん