赤塚高仁ブログ

人をさばくな

2017.07.03

 人をさばくな。
自分がさばかれないためである。
あなたがたがさばくそのさばきで、自分もさばかれ、
あなががたが量るそのはかりで、自分にも量り与えられるであろう。

 なぜ、兄弟の目にあるちりを見ながら、自分の目にある梁を認めないのか。
自分の目には梁があるのに、どうして兄弟に向かって、
あなたの目からちりを取らせてください、と言えようか。

 偽善者よ、まず自分の目から梁をとりのけるがよい。
そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目からちりを取りのけることができるだろう。
  (マタイによる福音書7章)

 2000年前のイスラエルで語られたイエスの言葉は真実であり、真理です。
時代の波を乗り越えて、今もなお燦然と輝く宇宙の法則です。

 神が人をさばくのではなく、自分が出したものが自分に返ってくるという、
とてもシンプルな法則のようです。
だから、イエスは
「裁いたら、裁かれる
さばかれたくなければ、さばくな」と言っています。

 最近ニュースで見ましたが、飛行機に車椅子では乗れないと言われた障害者の男性が、
係員の制止を振り切って、タラップをはってのぼったそうですね。
その方は、ネットで航空会社をさばき、新聞にも出て意見していました。
その結果、飛行機の会社は、謝罪し、改善すると約束したとのこと。

ところが、ネットではこの男性が大変なバッシングにあっているようです。

 「ずっと障害者で、車椅子生活している人が何故あんなに太もも太い?」

「過去にも搭乗拒否されたことが何度もあるクレーマー」

「航空会社の5日前までに車椅子であることを連絡くださいという通達を無視し、
連絡せずに現場を混乱させるなんて非常識」

一般の乗客というよりも、障害者であることを売りにする講演家の一面もあるようです。
客席で小便をしていたそうですから、隣に座った人はびっくりしたでしょうね。

 私の知らない人ですから、本当のことはわかりません。
何が正しくて、誰がどう言ったなどわかりません。
しかし、イエスが言った
「さばいたら、さばかれる」という法則は厳然として存在するのです。
出したものが自分に返ってくるのです。
投げかけたものが、投げ返されてくるのです。
律儀な宇宙法則です。

 不条理で、理不尽なことであったとしても、
それが自分に起きることに意味があります。
誰でもなく、自分に起きたのですから。

 だけど、そこが問題なのではなく、それをどう思い、どう受けて、
受け入れて、受けて立つかが私たちのこの世での課題のように思えるのです。

とても喜べる状況ではない・・・にもかかわらず、笑う。
怒らずにはいられない・・・にもかかわらず、許す。

 許されたかったら、許す
 
 愛されたかったら、愛す

 出したものが返ってくる

だから、いま目の前で起きていることは、かつて自分が出したものなのですね。
もしかしたら、生まれる前のことかもしれませんが・・・

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