赤塚高仁ブログ

仁徳天皇陵

2017.10.26

 産経新聞に連載されている「悠久の天皇陵」
とても素晴らし記事でしたから、愛読していました。

執筆者の客員論説委員、渡部裕明さんが案内してくださる天皇陵巡拝ツアーがあるというので、
参加してきました。

仁徳天皇陵
応神天皇陵
履中天皇陵

 古墳時代のトップスリーが、大阪は堺、百舌鳥古市に集まっています。
じっくりと体感させていただきました。
奈良にあった朝廷と堺の関係や、大陸とのつながり、歴史のロマンに胸が熱くなります。
しかも、
仁徳天皇陵は世界最大の墳墓。
全長486メートル。
クフ王のピラミッドが、230メートル
秦の始皇帝陵が、350メートルですから、その偉大さがわかります。
(高さや体積ではピラミッド、秦の始皇帝陵が上回ります)

 ま、勝った負けたではありませんが、
重機もない時代に、人力だけで試算すると、
毎日2000人が働いて、約16年かかるという大林組のデータがあります。
それに加えて、埴輪を製作する労力があります。
奴隷のいない我が国で、これだけの巨大な古墳をつくる意味を考えます。

識者の解説はもっともです。
学者の見解もなるほどです。

でも、天皇のお墓をつくる国民の愛が私には伝わってきます。
「ヤマト人への手紙」にも書きましたが、「民のかまど」の逸話が日本書紀にあります。
仁徳天皇のお姿が偲ばれます。
だから、大好きな天皇のことをいつまでもわすれずにいようという民の心。
私は、自分が感じた、
そんなことを伝えてゆきたいと思うのです。

 今、教科書には「大仙古墳」と書かれているそうです。
(仁徳天皇陵)と補足するように付け加えられているようですが。
天皇は国民を、「おおみたから」・・・大切な宝物だとして、一人ひとりの幸せを祈ってくださっています。
国民は天皇を、「わが父」と崇めてきました。
天皇を崇敬する民の心を失う時、日本の国は滅びます。
なぜなら、日本は天皇の国だからです。
民主主義の国だと勘違いする人が多いけれど、西洋型の民主主義が生まれる遥か以前から、
我が国は「万世一系の天皇のしらす、君主主義国家」なのです。
そして、天皇は「神主主義」の祈りの大祭司です。

 「大仙古墳」と書かれた教科書に、天皇への愛はありません。

 愛することは、知ることから始まります。
私はまだまだ知らないことばかりです。
もっともっと知って、生まれた国をもっともっと愛したいです。

 

PAGE TOP