作家の万年筆
イスラエルの旅の終わりに、
本田健さんがバスの中でスピーチされました。
テルアビブに残り、
イスラエルで講演されるとのこと。
イスタンブールで新作の準備をし、
英語での生活が続く本田健さん。
ベストセラー作家であり、
大富豪でありながら、
どこまでも謙虚な姿に惚れました。
「赤塚さん、イスラエルに連れてきてくれて、
本当にありがとう」
本田健さんのその一言で胸はいっぱいになりました。
3年ほど前のことです。
エドガーケイシーの映画製作のための資金を調達するパーティで話をしたのですが、その会場で本田健さんに出会いました。
「あなたのイスラエルの話、面白かったです。
僕はユダヤ人の本を書いてるんですけど、
イスラエルに行ったことがないんですよ。
僕をイスラエルに連れていってください」
私のところまでやってきて、
そんな風に言ってくれた本田健さん。
単なる社交辞令かとも思いましたが、
意外と私はそんな一言を真に受ける人間でして、
そのことをずっと思っていました。
今回の旅の企画会議のとき、
「旅に本田健さんを連れていったらいいよ」と言ったら、主催の51コラボ服部社長は
「本田健さんを11日間も拘束できるわけないし、
どれだけギャラ用意したらいいか見当もつきません」
と、
腰を引きつつも、お願いに行かれました。
すると本田健さん
「はい、行きます」
即決。
服部さんビックリ。
50人以上のユダヤ人の友だちがいる本田健さんです。
これまで何度もイスラエルを訪ねるチャンスはあったそうですが、何故だか実現しなかったそうです。
人は人生で出会うべき人と必ず出会う。
しかも、
一瞬早すぎず、
一瞬遅すぎず。
このタイミングで一瞬に旅することになっていたのですね。
私は人生のメンターを得ることができました。
ありがたき幸せです。
別れ間際に健さんが、
「赤塚さん、これでユダヤの本を書いてください。
多くの人が赤塚さんに本を書いて欲しいと思っていますから。
新しい切り口の聖書の本も書いてください。
僕にも赤塚さんの本を広めるお手伝いさせてください」
そう言って、
ケース入りの素敵な万年筆をくれました。
とてもいいペンです。
嬉しいです。
大事にします。
そして、
このペンで言の葉を紡いでいきます。
人生の宝物がひとつ増えました。