赤塚高仁ブログ

先縁尊重

2019.03.21

京都ウエスティンホテルの広い部屋で、
眠れずにいます。

今日一日の出来事を思い返していたら、
頭が冴えてしまって、
それに、
あまりにも素晴らしい部屋に泊めてもらって、
眠るのがもったいないという感じでしょうか。

そもそも予定になかったイベントに、
導かれるようにして参加させていただいたのも、
目に見えない巨きな力の働きを感じてならないのです。

ローマ法王にも作品を献上されている、
世界的な書家、小林芙蓉さんが、
3000人を集めて世界平和の祈りの揮毫をするという集いです。

舩井勝仁さん、美内すずえさん、小林芙蓉さんのトークショウ。
歌、踊り、祈り・・・
まあ、それがまた舞台に立つ人も、
会場にいる人も知り合いばかりなのです。

自分を取り巻く人間模様が、
マンダラのように俯瞰できて、
いま改めて人生の新しい局面を迎えているのだなぁと思わされました。

一滴の雫のような、
一つ一つのご縁が、
いつしか川の流れとなり、
大海と繋がってゆくのを体感させてもらいました。

ところで、
30年近く前のことですが、
我が師、糸川英夫博士がある朝、
自宅の茶の間で私に質問しました。

「あなたね、成功者ってどんな人だと思う?」

30代前半だった私は、
「自分の目標を達成して、豊かになる人」
というような事を答えたのです。
すると、先生は

「まったくダメね。
人生の成功者とは、
ご縁を大切にできる人よ」

と、言った後に

「一つ覚えておきなさい。
いま、自分にとって大切な人があったら、
その出会いは誰のおかげなのか、
一つ前のご縁を決して忘れないように生きていく、
それを、先縁尊重と呼ぶのですよ」

と、言ってくださいました。
目の前の相手に感謝するのはもちろんですが、
その人と出会いのきっかけとなった人を忘れない。

ともすると、
先縁を飛び越えて、
盛り上がることがあります。
でも、
そんなときにこそ
「先縁尊重」を忘れないでいたいものです。

おかげさま

その言葉が胸の中で響いて、無数の人々のことが思い出されて、ほぼ一睡もせずに朝を迎えているのです。

みたまのふゆ

「恩頼」と書く美しい日本語が心に沁みます。

生きていることの懐かしさに、
胸がいっぱいになっています。

さあ、今日は大阪で2回講演です。
新しい出会いが素晴らしいものとなりますように、
情熱を燃やして参ります。

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