赤塚高仁ブログ

創業者と二代目

2019.06.11

 「赤塚さんは創業者ですか、二代目なんですか」と、よく聞かれました。
二代目ですと答えると、明らかになるほど・・・という感じで
 「道理でおっとりしておられる」と言われたものです。
あまり褒められた氣はしませんね。

自分でも
 「午前二時の柱時計なんです」と言ったりしました。

「ボーン ボーン」
  自虐的ギャグですが、くやしいけどウケるのです。

 建設会社の二代目って、どんなイメージなのでしょうね。
山口組三代目って映画がありましたが、うちの会社も私が入った時は
「赤塚組」でした。

親が会社を作った時と、私が継いだとき、
そして今、時代が全く違うのです。
創業者でも二代目でも、会社をやってゆくというのは大変なことなのです。

100%下請けの工務店として、
大手ハウスメーカーの仕事をしていましたから、
バブルの頃は、それこそ寝る間もないほど忙しかったですね。
下請け工務店から元請けのメーカーになるという決断をして、
父から会社を引き継がせてもらいました。
30歳の時でした。

30代の二代目は、ほとんど青年会議所(JC)に入っていました。
私も入ってみましたが、
毎晩飲み会でした。

大手ゼネコンの営業時代にスナックだクラブだと毎晩通ってましたから、
津に帰ってまで氣の会わない連中と飲みに行くのも面白くなくて、
一年半でやめました。
でも、
青年会議所に入会していなければ、修養団も知らず、
糸川英夫先生に出会うこともなかったかも知れないのですから、
人生に無駄はひとつもありませんね。
ただ、
永く留まって、次のステージに行けなくなっては困ります。
変化する勇気はいつも持ち続けていなくてはなりません。

 30年間、建設会社の社長業をさせてもらって有難いことでした。
よくぞ潰さずにこれたものだと、自分をほめてやりたいです。
もうだめだと思うことは何度でもありました。
たくさんの失敗も、損もしてきました。
でも、商売人として魂を磨いてもらえたのだなぁとしみじみ思うのです。

 魂を磨いたからお金が儲かるというわけではありません。
失敗しようが何しようが魂は磨かれるのです。
その場しのぎでお金を儲けようとしたこともありますが、
そんなこと永くは続きませんから、投資や儲け話には乗らなくなりました。
間違いを犯すと当然損をします。
間違いを犯したんだと氣づき、お詫びをすると魂は磨かれます。
次には間違えないようにしよう、
人さまに喜んでいただこう、
誰かを紹介してもらえるように顔晴って奉仕しよう、
ずっと儲けさせていただけるようにしたい、と願うと、
人に恨まれることや嫌われること、悪いことなどできません。

 小さな会社だけれど、愛される会社でありたいと願ってきました。
だから、私は商売をして、建設会社の社長として成長させてもらえたことに感謝をしています。
経営者は孤独だと言われますが、
だからこそたくさんの友だちが出来ました。
朝目が覚めなければいいのにと、死にたくなるような場面も何度かありましたが、
今では、そのことが自分のステージを上げてくれたのだと思えます。

 とりとめもない話になりましたが、
「人生が変わる聖書漫談師」として新しい人生を歩き始めましたが、
私は、少しも変わっていなくて、
目の前の人を喜ばせたいという願いだけで生きています。
私の家に住む人が、どんな得があるのだろう・・・と考えて家づくりをしてきました。
私の話を聴いてくれた人が、どんなにいいことがあるのだろう・・・と考え、
知恵を絞って、発信していきます。
それよりも、
私の願うことではなく、天が願うことが私に成ってくださいますように、と祈ります。

 何となく今日は不思議な一日が始まった氣がします。
今日も、生かしていただけますことありがとうございます。

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