勇者さとちゃん
2018.11.25
ご縁紡ぎ大学北海道校の生徒、さとちゃんと出会ったのは2年前、彼女は16歳でした。
社会の教師になりたいと、
キラキラした瞳で語ってくれました。
私の講義を受けてくれた後で、
自分が知らされてきた歴史と違うと、
さとちゃんは言いました。
だから、
自分で考え、
自分で真実をつかみなさいと、
私はさとちゃんに言いました。
今年の北海道校の講義のとき、
さとちゃんと再会しました。
懇親会で、
ペリリュー島慰霊のツアーのことを知って、
さとちゃんは「行く」と決心したのでした。
しかし、
しばらくして「今回は見送ります」と手紙が届き、
直接本人から電話がかかってきました。
ご両親が了解してくれなかったと。
電話口でさとちゃんは泣いていました。
「さとちゃん、両親に僕から話そうか?
ここで諦めるか、行くかで大きく違うよ。
突破しよう」
普通、
キャンセルする人を引き止めることはしない私が、
さとちゃんにはそう言いました。
「私 もう一度話してみる」
どれほどの勇気を出して話したことでしょう。
両親も「心配」という名の愛で彼女を説得してくるはずです。
おそらく30分さとちゃんが話したら、
3時間説教する。
それでもさとちゃんは両親に思いをぶつけました。
18歳のさとちゃんの初めての海外旅行は、パラオ共和国になりました。
出会いの全てが新しく、砂漠に雨が降るように、
彼女の心に染み込んでゆきます。
勇者さとちゃん
私は あなたと旅ができて幸せです。
今日もよろしくお願いしますね。