勤労奉仕最終日です
3日目は、雨で午後の作業は中止となりました。
天皇皇后両陛下からの賜りものをいただきました。
お菓子と皇室のアルバムです。
雨の中、皇居の中、
勤労奉仕団だけが見せていただける場所を案内していただきました。
外国からのお客様がいらっしゃるとき、飾られる盆栽。
樹齢600年以上の松もあり、国宝とも言える素晴らしいものです。
植木鉢も菊の御紋が刻まれ、それはそれは見事です。
庭の手入れにしても、盆栽の手入れにしても、
目に見えないところで大勢の人が丹精込めて働いておられることを知ると、
しみじみと感謝が湧いてきます。
天皇陛下がお手植えされる、皇居内の水田はもうすぐ田植え。
ニホンマサリという、うるち米と、
マンゲツモチという、もち米が植えられます。
御多忙な公務の間を縫って、天皇自らがイネを植えてくださり、
秋には収穫される。
これが、神話の継承です。
天照大神が孫のニニギノミコトを天孫降臨させるときに命じた、
「斎庭の稲穂の神勅」です。
イネは「いのちのねっこ」というヤマトの言霊。
国民が飢えることのないようにという、天からの祈りです。
私は、皇居の中の田んぼが大好きです。
そっと、水をはる前の土に手を当てて、祈りました。
そして、宮中三殿。
天皇陛下のお役目は、「祈ること」です。
賢所には、天照大神が祀られています。
皇霊殿は、皇祖・神武天皇から歴代天皇、皇室の方々の御霊が祀られています。
神殿は、八百万の神々。
正面の扉越しにお参りをさせていただきました。
ありがたいことです。
国難あるとき、天皇陛下は賢所に入られ、
「国民に災いがあるのは、自分の不徳のせいだ」と詫びてくださっているのです。
朝な夕な、国の平安と国民一人一人の幸せを祈ってくださる大君のことを、
私は伝えてゆきたいと、改めて願わされました。
「天の下
四方の国
おおみたから
広くさきはえ給えと申す」
天皇の祈りに支えられて、我が国は2千有余年続いてきました。
世界で類のない尊い国柄を知るとき、心の底から
「日本に生まれてよかった」と思わずにいられません。
午後は団員を靖國神社に案内し、遊就館をじっくり見学しました。
246万6千柱の御祭神を祀る靖國神社は、私たちの国の柱とも言えましょうか。
国を守るために命を捧げてくださった先輩たちに手を合わせ、
「ありがとうございます」と言うのは当然のことです。
遊就館にある英霊たちの遺影。
「ありがとうございます」と手を合わせているうちに閉館時間がやってきました。
縁あって「やまとのこころを育む会」として共に勤労奉仕にやってきた仲間との時間も今日一日となりました。
今日は、赤坂御用地で奉仕をさせていただきます。
園遊会も近いので、仕事もたくさんあるでしょう。
しっかりと綺麗にさせていただきます。
お昼には、皇太子殿下のご会釈を賜ります。
精一杯の万歳三唱をさせていただきます。