嘆きの壁
2016.09.23
28年前、初めて嘆きの壁に触れ、
願い事を書いた紙を石の隙間に入れた時、何と書いたのだったでしょうか。
二度と来ることはないだろうと思っていました。
それから14度目のエルサレムです。
33人の仲間とともに歩いてきた聖書の世界、
あと2日で終わります。
今回で、私のイスラエルツアーも終わります。
今年いっぱいで講演活動も終了することにしましたから、
嘆きの壁も感慨深いものがあります。
朝日をヨルダンの死海に浮かびながら見て、手を合わせ、
陸路でヨルダン川を渡ってイスラエルへ再入国。
一人当たりのGDPで7倍の格差のある両国。
(ちなみにイスラエルは、ほぼ日本と同等です)
歩いて入国、車で出国・・・国境をこんな風に越える経験も貴重です。
さあ、いよいよ旅のクライマックス。
麗しの都エルサレム。
まずは展望山に立ち、ご挨拶。
修養団伊勢道場の武田数宏所長に歌を歌っていただきました。
賛美歌のメロディーに中山靖雄先生の詩をのせた
「一隅を照らす」
中山先生の祈りが心に広がります。
「地球が1日でも命永らえますように。
世界に平和の風が吹きますように。
すべての宗教が手をつなぎ合いますように」
神道の祝詞をあげさせていただき、全員で2礼2拍1礼の作法でエルサレムにご挨拶。
秋分の日にエルサレムで祈ることは、何か大きな意味があるのだと皆が感じました。
それが何かはわかりませんが、いつかわかる日がくるのでしょう。
ここまで導き伴ってくださった大いなる存在にただ感謝です。
神殿の復活を願い、祈るユダヤ民族の嘆きが2000年積み重なった西の壁。
夜露が朝日に光り、泣いているようにみえる涙の壁。
ユダヤ教、キリスト教、そしてイスラム教。
3つの兄弟がせめぎ合う街、エルサレム。
どうか手をつなぎ合いますようにと、祈りが沸かされてなりません。
伊勢からの風が吹きますように。
今日、明日とキリストの世界に浸り、旅の仲間にイエスと出会ってもらえるよう、
魂込めてガイドをさせていただきます。
シャローム