国史を学んで自分を知る
令和になって感じるのは、
祖国に対する関心が高まっているという気運です。
特に、
新聞を読まない、
テレビを見ない若者たちの中に、
「祖国を大切に思う」風が吹いている感じがするのです。
私が学生の頃や、
大人になり立ての頃は、
我が国は戦争を引き起こして世界に迷惑をかけた国、
しかもだまし討ちのような奇襲攻撃で・・・
そんなイメージを刷り込まれたように思えます。
でも
知れば知るほどそうではなく、
知らされたことにウソもたくさんあって、
祖国を誇りに思うことができました。
もうすでに還暦になって、
残りの時間がわずかなのが残念です。
子どもたちが、祖国に誇りが持てる教育ができる国になって欲しいと、
魂の底から思うのです。
祖国の良いところが誇らしく思えると、
自分自身もまわりの評価などに振り回されることなく、
本来の自分の良いところを発揮できるようになります。
誰もがそうやって、
輝きながらまわりを照らし、人の役に立ってゆければ良いと思うのです。
戦前の尋常小学校修身の教科書に
「よい日本人」という章があるのですが、
本当に素晴らしいです。
「我が大日本帝国は万世一系の天皇を戴き、
御代々の天皇は我ら臣民を子のようにおいつくしみなり、
我ら臣民は数千年來、心を合わせてよく忠孝の道につくしました。
これが我が国の世界に類のないところであります。
われらは常に天皇陛下・皇后陛下の御高徳を仰ぎ奉り、
祖先の志を継いで忠君愛国の道にはげまなければなりません。
忠君愛国の道は君国の大事に臨んでは、挙国一致して奉公の誠をつくし、
平時にあっては、常に大御心を奉じて各自の業務に励んで、
国家の進歩発達をはかることであります。
我らが市町村の公民としてよくその務めをつくすのは、
やはり忠君愛国の道を実行するのであります。
父母には孝行をつくしてその心を安んじ、
兄弟は仲良くして互いに助け合い、主婦はよく家を治め子どもを教養しなければなりません。
人に交わっては信義を重んじ、
度量を大きくし、ことに朋友には交を厚くし、
人から受けた恩を忘れず、
世に立っては産業を興し、公益を広め、
礼儀を重んじ、衛生の心得を守り、
またひろく人を愛し誰にも親切にしなければなりません。
常に誠実を旨とし、進取の気象を養い、
自己に信頼し、勇気を励まし、
よく忍耐し、勤労を重んじ、倹約を守らなければなりません。
また身体の健康を勧め、学問につとめ、徳行を修めるように心がけることが大切です。
これらの心を守るのは、
教育に関する勅語の御趣意にかなうわけであります。
我らはこの御趣意を深く心にとめ、
至誠をもってこれ等の心得を実行し、あっぱれよい日本人とならなければなりません。」
いま一度、
我が祖国の歴史を取り戻し、
良き日本人として生きることを、
思わされてなりません。