弘前から盛岡へ
ホテルを出ると、冷んやりとした風が頬を撫でる。
ここは弘前。
美しい青森。
ずっと遠くの世界でした。
でも、
友だちができると、心の距離はなくなります。
二年前私の講演会を主催してくださった、
裕美子さんがセミナーに顔を出してくれたのは嬉しかったです。
「赤塚さんの講演が聞きたいから、
青森で講演されることありませんか？」
そんな問い合わせが始まりでした。
「それなら、ご自分で主催されたら？」
「私は一介の主婦です、そんなことできるわけありません」
「いえ、あなたは一人の人間として誰にも負けない力を、
神様から与えられています。
あなたが決めるだけです。
自分を信じるだけです」
しばらくの沈黙の後、
「やってみます」
会場探し、チラシづくり、声かけ・・・
講演会は、参加するのと主催するのでは天地の差があります。
どれほどの苦労をされたことでしょうか。
弘前、青森 二つの会場はかなり大きなものでした、
それが両方とも満員御礼だったのですから。
名もなき講師の話を聞きに、青森の方々が集ってくださってる。
我が魂は震えました。
青森講演の日、私の妻の父の葬儀の日でした。
つまり、義父の葬式です。
喪主の次の席に座るべき人間です。
でも、許しを乞うて青森に行きました。
もちろん主催者に知らせることもなく、命燃やして語らせていただきました。
やまとこころのキャンドルサービスです。
二年ぶりの再会でしたが、彼女がとても素敵に輝き、
自分を生きておられる姿、嬉しく思いました。
「あの時から 私、変わりました。
赤塚さんのおかげです！」
いいえ、裕美子さん
あなたを変えたのは、あなた自身ですよ。
勇気と元気をいただいたのは私の方です。
ありがとう。
昨日の 弘前会場満員御礼でした。
夜は、会場に来てくださっていたご家族のお宅に招待していただき、御馳走になりました。
暖かく、安らかなひとときでした。
まったく見知らぬ方だったのに、帰るときにはかけがえのない友だちでした。
身も心も魂も喜ぶ時空、弘前がますます大好きになってしまいました。
いま、盛岡に向かう高速道路。
岩手県、
今日はどんな出会いが待っていてくれるのでしょう。
生きているって
なつかしいものですね。
