弥生三月
2017.03.02
京都先斗町で親友と飲み、
朝の新幹線で東京に移動しようと、京都駅に行くと、
新幹線2時間以上遅れていると!
神戸のトンネルで煙が出たとか・・・
新大阪から西が不通で、列車が来ない。
昼一番からの事業説明会の講師として呼ばれているので、行けないとまずい。
2時間半遅れてやってきたのぞみに飛び乗り、
間に合いました、ツイてる。
By the way
ところで、京都駅に着くたび思うのは、駅ビルがなんと美しくないことか、というガッカリ感。
世界でただ一つ、
千年続いた都、平安京〜京都。
その玄関口である京都駅。
歴史の文脈が息づいてる世界的な都市。
にもかかわらず、
京都駅ビルは、まるで京都ではない。
あのビルが、オーストリアにあっても、
ストックホルムでも、どこの駅でも別にええのんちゃう・・・って感じなのです。
鉄筋コンクリートむき出しの、巨大客船のような窓が並ぶ、
京都となんの脈略もないような駅ビル。
世界ガッカリ大賞の最優秀作品賞と、私は思っています。
巨大な木造の瓦屋根の駅舎に、新幹線が入っていったら、それこそ世界中の人たちはもっと京都に来るでしょう。
でも、
それが日本なのでしょうね。
あのビルが建つ時は、あれがいいと、ナウいと思ったわけです。
ドイツあたりではありえない発想でしょう。
町並みを守るために、世界中どこの国も厳しい規定を設けています。
なぜなら、建物は「産業」ではなく「文化」だからです。
100年後、200年後に美しい町並みを伝えて行く。
そんな町並みが世界標準であるなら、日本はこれからですね。
住宅も、北海道から沖縄まで同じようなハウスメーカーの家。
まるで人民服のようです。
ちなみに「ハウスメーカー」なる産業が成り立っているのは日本だけです。
住宅は、工業化製品ではありませんから。
美しい町並みを残して、私は死にたいです。