赤塚高仁ブログ

怪獣映画

2019.08.13

夏休みになると、
東映まんがまつり、アニメ映画。
東宝は、怪獣映画。
前売り券を買って、待ち望みました。

映画館で初めて見た映画は、
「こんにちはあかちゃん」
「ハワイの若大将」でした。
祖母に連れて行ってもらいました。
幼稚園児でしたが、
「君といつまでも」のセリフにトキメキましたね。

さて、
友だちにゴジラ映画のブルーレイDVD、
全作品をいただきまして、
お盆の夜に観ております。

「ゴジラ対モスラ」
「ゴジラ対キングコング」
子どものころ映画館で手に汗握って見た映画は、
今ではコメディ。

キングコングの背中にチャックが見えるし、
モスラの島の人々は、
黒いファンデーション塗った日本人俳優。
同じ人が、
日本で逃げ惑う町の人だったり、
それはそれは
荒唐無稽で笑えてくる。

でも

南の島や日本の知らない町
子どものころ、映画の中で旅をしたのだなぁ。
映画の中に入っていったのですね、
だから、
一緒にドキドキして、
本当にゴジラはいるのだと思えて、
山の向こうから出てくるのではないかと、
普段でも切ない気持ちになったものです。

ザ・ピーナッツが扮する双子のコビト
二人の歌うモスラのテーマ
いつまでも、いまでも心に響くのです。

いつしか時は過ぎて、
ゴジラの中には人が入っていて、
ゴジラが壊すお城は作り物で、
役者さんは、お芝居をするのであって、
みんな
それでお金をもらって暮らしているのだと知ります。

映画を作るには、
莫大な費用がかかり、
スポンサーがついて、
宣伝、集客する人もいる。

夢を見せて、
人を楽しませる裏側で、
人々が現実的に動いている。

子どものころ見えなかったものが見えます。
大人になるのは、
子どもの心を失うことではなく、
夢を見せる立場へと変容すること。

特撮の技術も進歩しました。

どんなに時が流れても、
どんなに時代が変わっても、
本当のことは変わりません、

人を楽しませよう、
喜んでもらおう、
生きることを喜んでもらおう。

そんな想いを「愛」と呼ぶのです。

「ゴジラ対モスラ」
テレビの画面にツッコミ入れながらも
あたたかな気持ちになるのは、
あの時代に生きた日本人の息吹、
そして、
映画を本気でつくった人たちの、
熱が伝わるから。

愛は滅びません。

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