赤塚高仁ブログ

星のや軽井沢

2017.10.17

「星のや」の素晴らしさは聞いてはいたけれど、
実際に体験してみると想像を絶するものがありますね。
仕事の関係で、招待していただきましたが、
サービス業というものを極めると、ここまでの世界になるのかと感動しています。

「うしはく」文化の象徴がディズニーランドだとすると、
「しらす」世界がここで感じられます。
言わなくてもわかる日本の文化がありました。
見事です。

紅葉がすぐそばにあり、
川が流れ、時が止まる。
客室には時計もテレビもありません。
最低2泊以上からしか予約できません。

 砂漠のイスラエルでの時差ぼけのまま、
水と緑の軽井沢に来てみて、日本という国のすごさを思い知らされました。

イスラエルの野菜は確かに桁違いにエネルギッシュで美味しいです。
しかし、
星のやの料理一つ一つにかけられた手間は、
美味しいを超越する感動と感謝を心に巻き起こします。
こんな食事は、日本以外のどこにもないでしょう。
フランス料理のスープを何日かけて作ったといっても、
味噌汁の出汁の鰹節や味噌をつくる手間暇時間の足元にも及ばないのですから。
だから、
「いただきます」と挨拶し、
「ごちそうさま」と感謝をするのですね。

朝食も二日、一品として同じ料理がありません。
すべてが新しい。
新鮮な信州野菜に、炭火で焼かれた魚。
御釜で炊かれたご飯粒のひとつひとつに命が感じられ、
噛みしめるたび、身体に生命が与えられてゆきます。

 イスラエルの荒野から日本を観るとき、
2677年続く美しい国の素晴らしさが再発見され、
涙が出るほど誇らしく思うのです。
祖国を悪く言おうなどと微塵たりとも思えないのです。
日本に生まれたことの喜びが、腹の底から湧き上がってならないのです。

日本に生まれてよかった。
魚に水が見えないように、日本人に日本が見えない。
イスラエルを知ってよかった。
日本が見えたから。

 もっともっと祖国のことを知りたいと思います。
知ることは、愛することの始まりです。

 星のや軽井沢、ぜひ体感なさってください。
ハワイに行くより費用はかかりますが、価値はあります。

 

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