赤塚高仁ブログ

時に立ち止まってみるのも

2019.05.23

 携帯を失った二日の間で、多くを気づかされました。
とりわけ、
つながっているのが当たり前だと思い込んでしまっていたこと。

 私がサラリーマンをしていた頃、ポケベルもテレフォンカードもありませんでした。
営業で四国中を動き回り、ときには広島、岡山、神戸と出張していましたから、
会社を出たら、10時と12時と15時、それから帰社できないときは17時、
定時連絡をするのが決まりでした。

 会社からは私に連絡が取れないのですから、
こちらからするしかないわけです。
それが、ポケベル~携帯電話とあちらからの連絡が届くようになり、
それが当たり前の時代に生かされているのですね。
海外にいても電話がかかってくるのですから、
時代が変わったのです。

 ところが、
その道具をひとたび失うと、
途方に暮れてしまうのではないでしょうか。
待ち合わせすらできなくなってしまう。

 一度失われたものを取り戻すのは容易ではありません。
公衆電話を久し振りに使いましたが、
ないのです! 街の中に 公衆電話が
テレフォンカードも持ち歩いていないし、
そんな時に限って10円玉がない

 もちろん、昔は良かったなんて話をしようとは思いません。
いまさら馬車に乗ってお姫様を迎えになんていけませんし、
のろしを上げて合図する世界に戻るとは思いません。
でも、
頼りきらないことも大事だな、と思います。

 ほんのちょっと、時に、立ち止まるのもいいですね

 

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