櫻井よしこさんの「美しきつよき国へ」
2016.09.06
産経新聞の毎月第1月曜の朝刊が楽しみなのは、
櫻井よしこさんの文章が掲載されるからです。
思わず背筋がシャンと伸びる、素敵な文章の裏側にある櫻井さんの愛国心に胸打たれるのです。
櫻井よしこさん、
山谷えり子さん、
稲田朋美さんの3人が私の中ではアイドルであります。
さて、今週の「美しきつよき国へ」は、
「自衛隊 大規模改革急げ」というタイトルですが、大変な危機が迫っていることを知らされています。
一部抜粋してお伝えします。
「戦後、日本の安全はアメリカが守ってきた。
どこから見ても極めて奇妙な他国依存の安全保障環境を日本国民は空気のように当然視してきた。
しかし、アメリカは中国の尋常ならざる軍拡に対応すべく、
国防戦略を根本的に見直している。
結果、日本は核兵器を除く分野で国土防衛のほとんどすべてを自力で行わなければならなくなっている。
戦後初めての局面だ。
この大変化に対応できなければ日本は生き残れないが、
我が国はまだ対応できていない。
週刊誌「AERA」の世論調査では、自衛戦争も認めない日本人は男性で3割、女性で5割以上を占めていた。
こんな状況で、厳しい制限下にある自衛隊が最前線を守り切ることなど不可能だ。
そのとき日本国は中国軍に押さえられる。
悪夢が現実になるかも知れない局面が見えてきているいま、
警鐘を乱打し、国民に危機を伝えることが政府の役割であろう。
中国軍の下で日本が何をさせられるかについてはアジアの同朋の悲劇を思い起こすがいい。
かつてモンゴルを占領した中国はモンゴル軍にチベットを攻めさせた。
日本を押さえた段階で、中国は自衛隊を中国の先兵として戦線に強制的に送り出すだろう。
国防の危機を前にして戦わない選択肢はないのである。
一旦達成すればどの国も挑戦すらできない一大強国を出現させるのが人工知能とスーパーコンピューターによる、
「特異点」である。
そこに中国があと数年で到達する可能性があると、
3期連続世界一の省エネスーパーコンピューターをつくった斎藤元章氏が警告する。
「特異点(シンギュラリティ)」とは全人類の頭脳を合わせたよりも優れた知能を一台のスーパーコンピューターが持つに至る事象を指す。
中国が2020年までにそれを達成し、世界を支配するかも知れないというのだ。
中国よりも早く、我が国がそこに立たねばならず、総力で挑むべき課題はここにもある。
今、国家としての日本の力があらゆる意味で試されているのだ。
ただ、同盟国の米国が大統領選もあって機能停止に陥っている。
日本が直面する危険な状況をできる限りの情報公開で国民に伝えるのがよい。
中国の攻撃力のすさまじい実相を共有すれば、国民は必ず賢く判断する。
危機的情報を国民の目から隠すことは、国民の考える力をそぐことである。
国民とともに考える状況を作らなければならない。
そのうえで、誰よりも一番戦争を回避したいと念じている自衛隊制服組の声に耳を傾けよ。
戦争回避のために必要だと、彼らが考える防衛装備と人員を整え、防衛予算を倍増するほどの大規模改革を急ぐときだ。
自民党の歴史的使命は、この大危機の前で、憲法前文と9条2項の改正が日本の運命を決することを国民に誠心誠意説くことであろう」
特異点とAIに関しては、今、舩井勝仁さんと書いている黙示録の本でかなり詳しく伝えられます。
必ずや書き上げますので、待っていてください。
いよいよ大変な時代になってきました。