水の星の瑞穂の国
台風といえば秋口に来るものと決まっていたはずなのに、
夏の始まり、まだ梅雨明け宣言もなされてないのに台風がやってきました。
各地に爪痕を残して日本列島を駆け抜ける。
気候帯が変わってしまったのでしょうか、三重県でさえ亜熱帯の気配がします。
人の体温ほどの気温が当たり前になっているのですから。
この台風で一日に普段の一か月分の雨が降ったそうです、新潟で。
一晩で70ミリの雨量があったと発表されました。
土砂崩れや、増水した川で橋が流されたりしています。
わが国では、大雨を災いと感じてしまいます。
「空が一面にわかに掻き曇り・・・」というと、不吉な予感がします。
ところが、
私が16回訪ねているイスラエルという国では、
「空が一面にわかに搔き曇り」というと、最高の祝福なのです。
イスラエルの国土は、日本の四国ほどの大きさです。
その国土の60%が砂漠であり、
年間降雨量はわずかに80ミリ。
そうです、イスラエルの荒野に降る一年分の雨が一日で降る国、それが日本です。
日本のどこの町にも川が流れています。
これが当たり前だと思ってはいませんか。
魚に水が見えないように、日本人には日本が見えません。
雨を鬱陶しいと思いがちですが、
水がなければ稲が取れません。
日本人は、お米でつくられた民族であることを改めてかみしめます。
砂漠の民は遊牧の民、肉を食べて生き、水を求めてさまよい、
井戸を持つ者が族長となります。
ときに水の奪い合いで戦争が起き、殺し合いも常に起きていました。
私たちは、力を合わせて稲作をすることから「和」という心を得ました。
稲が、日本人の血肉だけでなく心まで育んだといえましょうか。
「イネ」とは、やまとの言葉で「命の根っこ」
ヤマト人のいのちのねっこ、それがイネ。
瑞穂の国は、水の国。
いのちの国。
地球は水球かも知れませんね。
青い星、地球に生まれることができて、ツイてます。
あとどのくらい生かしてもらえるのかわかりませんが、期間限定の肉体です。
縁あって出会わせていただく方のために、使わせてもらいたいと思うのです。
何があったかではなく、
それをどう受け止めたか、を大切に。
思い方で人生はできています。
心の闇に乗っ取られることなく、
闇を見据えるスタミナをもち、
闇に降りて、光を生きましょう。
まわりのすべては、自分の鏡ですから。