知らないことも知らない世界
少し昔のことですが、
糸川英夫先生のお宅に泊めていただいて、
一緒に朝食を食べている時、
ふと先生が、
「赤塚さん、
僕はね、多分あなたより物知りだとは思うけど、
ようやく、
自分が何にも知らないということに気づけたよ」
と、言われたことがあります。
糸川先生81歳の時のことです。
私が34歳
いまから26年前のことです。
どんな天才科学者でもすべてを知っているわけではありません。
それどころか、
「知らない」
「わからな」
という素直な気持ちを口に出せる偉大さに、私は感動するのです。
その心こそ、
私たちがこの世で聖なる約束を果たすために一番必要なことだと思えます。
科学の世界は、
「現象をつかまえる」
「仮説を立てる」
「検証する」
「結論を出す」
と、いうプロセスからできていますが、
このとき思いこみという色眼鏡をつけていると、
目の前に驚くべき奇跡の現象が起きていても気づけない、
何も見えないのです。
剣豪宮本武蔵は
「我以外、みな我が師なり」と言いました。
糸川先生が亡くなってから、真実の対話が始まりましたが、
「僕は何も知らないんだということに気づいたよ」という一言。
生涯の戒めであり、宝物として心に刻んでおきたいと思っています。
素直
勉強好き
プラス発想
人が人生成功する普遍の真理ですね。
さあ、
今日は比叡山の麓にある行動科学研究所へ行ってきます。
岩田静治先生、岩田洋治先生の本拠地です。
ふたりの我がメンターから
エネルギーという視座を構築していただけたことが、どれほど世界を変えたのか、今更ながら感謝でなりません。
「変容」という誰もが通らねばならない狭き門の前に立ち、一歩踏み出す場面が来ています。
エネルギーを自分の内に立ち上げましょう。
それを伝えるのも、
私のライフワークなのです。