赤塚高仁ブログ

耐震と免震

2016.11.03

耐震と免震

耐震構造というのは、
地震に負けないようガッチリ造る。
それに比べて免震構造は、
頑強に揺れに立ち向かうのではなく、
その揺れを受けて、
建物全体を揺らせて衝撃を逃がしてしまう構造です。
   人もかくありたいですね。
イソップ物語にある話です。
ある小川のそばに太い樫の木が立っていました。
そのまわりには細い葦が何本も生えていました。
風が吹くと、葦は頼りなくふらふらと揺れます。
樫の木は、バカにして言います。
「君たちはそよかぜにでも頭を下げる。
私は嵐がきてもビクともしないよ」
ある時 巨大な台風がやってきました。
葦はいつものように頭を下げて、風を過ごしました。
凄まじい暴風のときにも一層身を低くしました。
でも、樫の木は立ち向かった挙句、根元から倒されました。
けれども、葦は倒れることはありませんでした。
  「強い人」は「弱い人」
強く見えても、ある日ポキっと折れてしまう。
不平不満泣き言愚痴、言わず
黙々と働き続ける人。
そういう人に限ってある日突然、倒れたり、過労死したり、自殺したり。
私のまわりの人は、いかに私が情けなく、弱く、すぐにへこむか知っています。
そのくせ、ちょっとでもほめられると調子に乗って、有頂天になって天下を取ったみたいなことを言う厄介な人間かを知っています。
 この頃はさすがに外ではあからさまに落ち込みませんが、家の中ではしょっちゅうです。
仕事に打ち込んで、嫌なことは忘れて、ということができません。
家族も慣れていて
「ジーコさん、なんか嫌なことあったんやなあ」という感じで心配もしてくれません。
人生の暴風に対して、
男らしく黙って立ち向かうのはカッコええけど、死なないでね。
人は、へこんで、ちゃんと元気になるものです。
大事なことは、へこめる相手がいること。
弱さをさらけ出せる友があること。
   だから、友が人生の宝なんです。
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