赤塚高仁メルマガ
「ヤマト人への手紙」というメルマガを発信して、
100回を目前に廃刊。
毎週金曜の夜 7:00にリリースしてました。
ま、
長いから読みにくいと言われつつ、
ブログで書けないこと、
書き続けてきました。
「ヤマト人への福音」として、
再出発してから50号を迎えます。
金曜の夜 7:00にお届けするのは変わりません。
でも、
少しずつ、
読みやすくなっていると思うのであります。
最新巻
「無駄な人生相談」
とても反響が大きく、
ブログでも紹介したいので、
全文を掲載させていただきます。
赤塚高仁メールマガジン
「ヤマト人への福音」
第48回
「無駄な人生相談」
猫も杓子も人生相談。
とにかく、私の進路について答えが欲しい、
と、いうことなのでしょうね。
その人にしか背負えない役割がやって来るのです。
頼まれごとは試されごと、なのです。
だから、
それを誰に聞いても答えなどあるはずがない。
にもかかわらず、
聞きたくなる衝動に抗えないのが人間でしょうか。
自分のことも決断できないのに、
人をなんとかしようなんてもっと難しいですよね。
でも、
自分が苦しいのは「あの人」のせいだ、と
思ってしまうことがあるのも事実。
その人のことを思い悩んで、夜も寝られない時、
相手はすやすや寝ていたりするものです。
こんな記事が雑誌に載っていました。
引用させていただきます。
「18になる私の子供は小さいころから寝起きのいい方ではありませんでしたが、
高三になってからは登校時間になっても起きず、遅刻はしょっちゅう、
月に一日は休んでしまいます。
私どもも口がすっぱくなるほどいい、
先生から注意を受けましたが、
相変わらず直そうとしません。
性質は内向的でハキハキしませんが、
お友だちには好かれているようです。
高校を卒業したら美術大学へ入る予定でしたが、
最近で進学したくないと申します。
それと申しますのが、お友だちと三人で組んでギターをひき、
自分で作詞、作曲したのをレコードに吹き込んだり、
あちらのホール、こちらの放送局と時々出演して多少は受けているようです。
学校を休んだ日は一日中寝ております。
こんな状態をくり返していては、心身ともにダメになってしまうのではないかと心配です。どうしても大学へ行かないのなら高校を出てお勤めをしてほしいと申しますと、
お勤めなどいやだ、ギターのプロになるのだと申します。
私どもには何が何だかわからなくなりました。
プロには簡単になれるものでしょうか。
学校へまじめに行かせるにはどうしたらよろしいでしょうか。(東京都・H子)」
息子のことを相談しているのか、
愚痴を言っているのかわかりませんが、
お母さんは悩んで、人生相談したわけです。
それに対して先生の答え。
「羽仁進さんの回答
お母さんの心配するお気持はもっとものようですが、
よく考えてみると、18歳というお子さんのことを、
こうまでいちいち立ちいって心配されるのは、
かえって甘やかしていることにならないでしょうか。
18になれば、だれでも自分の将来のことを考えるでしょうし、
ギターなど才能を要し、
しかも職業としては人気を要するものを一生の仕事としてえらぶには、
お子さん自身不安があるにちがいありません。
それをお母さんが、先に立って口うるさく言いすぎては、
お子さんが自分を見失ってしまうおそれがあります。
ズルズルとこれで終始するよりは、
思いきってある期間をお子さんに与え、好きな道で努力してみて、
それがだめなら、先生や親の指示に従うとか、
あるいは自立するとか、決断させてみるのも、
ひとつの方法ではないかと思います。」
(引用ここまで)
この答えを聞いて、
お母さんはどうしたでしょうね。
そうだな、と思ったらそうするだろうし、
納得できなかったら
「この先生は、私の気持なんかちっともわかってくれない」
と、
違う先生に相談するかもしれませんね。
どうしてこんな人生相談のことを書いているかというと、
この人生相談を投書したのは、栗原清志のお母さんです。
実の母ではありませんが、息子のことを本当に心配していたのでしょう。
清志くんも、本当のお母さんに接するようにはできず、
悩んでいたことと思えます。
しかも、
自分の才能に自信などあるわけもなく、
でも、突き動かされるような情動で歌を作り、歌い始めたに違いありません。
この栗原清志が、後の忌野清志郎です。
RCサクセションを結成するのです。
暗く、人付き合いが下手くそというのは、欠点でもありますが、
自分の闇に深く降りてゆき、そこから光に出るという可能性でもあります。
キヨシローの歌にどれほど多くの人たちが慰められたことでしょう。
彼は、自分を信じぬきました。
自分のことは、自分でしなさい!
というのが宇宙の法則でしょう。
誰も誰かの荷物を持つことはできません。
もし持とうなどと思ったら、それは余計なお世話、傲慢です。
その人の学びの邪魔をしているのですから。
お母さんの言うことを聞いて、
おとなしく学校に行き、どこかの会社に勤めるのも人生。
でも、
それはお母さんのせいでもなく、自分が決めたこと。
すべて自分で決める。
お母さんも、
息子を思い通りにしたいという欲に苦しみます。
誰もが人生というドラマを歩いています。
その主人公は誰でしょう。
お母さんや、誰かが主人公になっていないでしょうか。
誰にも代わることのできない人生を、
誰もが生きています。
「親の引いたレールの上を歩く」
という言葉がありますが、
本当はレールなどないのです。
それは、親のエネルギーの中から出られずにいるだけです。
清志少年は、キヨシローとして
そのエネルギーをブチ破り、日本中を巻き込む大きなエネルギーを立ち上げてくれました。
清志郎が誕生してくれたお陰で、私もあります。
「MCサクセション」も誕生しました。
「AKDN」も生まれました。
相談が依存になり、
依存は恐怖を生みます。
自分の人生は自分が決める。
そして決めたとおりになる。
今の自分は、過去の決断の結晶。
そして、
明日の自分は、今日の決断が創ります。」
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