赤塚高仁ブログ

風の丘からの便り

2016.10.07

大野勝彦先生から来年のカレンダーと、手紙が届きました。

手紙を読んでいるうちに、胸の奥の方がぎゅーっとなって涙が出てきました。
義手で書かれた文字のひとつひとつに想いがこめられ、
文字と文字の間、行と行の間に大野先生の心が伝わってきます。
こうして活字にすると、百分の一も伝わらないような気がしてもどかしいですが、
私も風の丘からの風が届くようにと祈りを込めて伝えます。
「 熊本地震からもうすぐ半年
皆様には、大変なご心配と数々の励ましをいただき感謝です。
いま、スタッフ一同 元気にもう一度笑顔の空間に風の丘を戻したいと、日々頑張っています。
谷に落ちた丘も、工事の準備中です。
本館もレベルアップして、なんとか来春にはお客様をお迎えしたいと思っています。
4月16日本震
そして6月22日の大雨、美術館への道が流されました。
 もうだめだ
前にも後ろへも動けなくなり、途方に暮れている時でした。
私のTELが鳴り始めました。
「大丈夫ですか」「ケガはないですか」
全国の人からでした。
また、無くなった道を谷に下り、そしてよじ登って水を運んでくださる様子を見ながら、
思わず手を合わせていました。
 絵を自分の道場に飾りましょうと声をかけてくださった玄海夫婦。
会社のスタジオをギャラリーにしましょうと、復興支援の窓口になってくださった大嶌屋さん。
はたまた、
講演会に来て下さいと企画してくださる方々。
やさしい思いやりに、何度も何度も頷きながら涙をかみしめる毎日でした。
 辛い時よりも、悲しい時よりも 嬉し涙を流させてもらったありがとうの日々でした。
それは あったかいエネルギーを生み出す大きな力でした。
「歳をとったから涙もろくなった」と私
「いや、暑いから水分の取りすぎですよ」と冗談を言いながら笑っているスタッフの目にも光るものが輝いていました。
長いようで短い月日だったような気がします。
本当の大変さはこれからかも知れませんが、もう心が走り出して止むことはありません。
皆様の励ましの言葉、笑顔を感じてるからでしょうか。
 今日はそのありがとうを少しでも形にしてお届けしようと、来年のカレンダーを贈ります。
これはほんのお礼の万分のいちです。
本当のありがとうは、この風の丘美術館をまたオープンさせることです。
必ずオープンします。
頑張ります。
 そんな感謝の日々の中で、先日は大嶌屋さんの方から皆様からお預かりの義援金を届けていただきました。
ありがとうございました。
お礼が大変遅れて申し訳ございません。
大切に復興の資金として大切に使わせていただきます。
 今、日本中が いや世界中災害が起きやすい時代を迎えている気がします。
どうぞそんな災害が少しでもなくなる世の中でありますように、
そして守られている皆様でありますように。
 ご多幸を 祈ります
  風の丘美術館
         大野勝彦 」
 我が心のふるさとでもある、風の丘
  笑顔で訪ねられるよう、私も頑張ります。
追伸です、2017年風の丘・大野勝彦カレンダーを抽選で5名の方にプレゼントします。
ここからお申し込みください。
なお、発送をもって当選発表に代えさせて頂きます。
「その他」にクリックして、備考欄に「大野勝彦さんのカレンダー希望」とお書きください。
ブログの感想などお書きくださると、赤塚は喜びます。
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