赤塚高仁ブログ

4万発のレクイエム

2017.08.16

お盆休みも最後の一日になりました。
あっと言う間に時が過ぎてゆきます。

出会いや出来事、大事にしたいですね。

諏訪湖の花火大会に来るようになって9年目。
毎年、故・島村不二夫さんが連れてきてくれました。
終戦の日は、靖国神社か三重の護国神社でお参りすることにしていましたが、
花火鑑賞士の資格を持つ島村夫妻は、全国の花火を観て、
諏訪湖の花火は特別だと教えてくれたのでした。

諏訪湖の花火大会の始まりには、
諏訪市長の挨拶の前に黙祷があります。
4万発の花火もレクイエムと思えます。
フィナーレの2000メートルに及ぶナイヤガラ、
「ふるさと」の歌が流れる湖面を吹く風は、
もう秋の気配。

ずっと一緒に来られると思っていた友はもういません。
遺影をそばに置いての諏訪湖の花火でした。

日本人は、花火も慰霊。
何も言わなくても心の中に亡き人を思いながら手を合わせる。
そんな民族であることを、
私は誇りに思います。

私がこの世を去った後も、
誰かが諏訪湖の花火に連れてきてくれると嬉しいと思います。

不二夫さん、そこから花火が見えましたか?

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