崖っぷちから這い上がる「5つの力」
ワシが34歳のとき出会った、6歳年下のアニキの話です。
初めて出会ってから、気がつけば20年の時が流れていました。
彼の名は、山田泰壮 やまだ やすお
昭和40年京都生まれで、物流応援団グループの代表として、二つの会社を経営しています。
高校を出るとトラックドライバーとして社会人デビュー。
21歳で営業所長。
トラック4台で立ち上げた営業所は6年間で、静岡県全域に6事業所となり車両100台、スタッフ170名の規模になりました。
その後、ちょっと有頂天になったヤマちゃん、
仲間が離れていったり、どん底におっこちてしまいます。
全部失ったヤマちゃん、新しい会社を創業し、物流の世界で働く人たちの応援団長として立ちあがるのです。
ほんとうに「崖っぷち」からのスタートだったと言います。
でも、20年間のつき合いの中で、
多分、しんどいときだけウチに遊びに来るヤマちゃんでしたが、ワシは彼の笑ってる顔しか思い出せません。
愚痴、泣き言、文句、そして人の悪口を言わない人です。
「赤塚の兄さん、ちょっと一杯一緒にやりませんか~」 と言いながら、津にホテルをとり
大門のおでんやさんに行くワシらです。
カラオケの止まらない二人です。
たいがい飲み過ぎてしまう二人です。
朝早く、風のように去ってゆき、調子良くなると寄りつかないヤマちゃんです。
ヤマちゃん、パソコンが普及してない頃から、念いを言葉にして発信し続けてきました。
今では、社員研修、社会人教育を立ち上げ「物流応援団長モーニングメール」として広く発信しています。
その文章が出版社の目にとまり、なんとなんと、本になってしまいました。
それが、「崖っぷちから這い上がる「5つの力」』(ごま書房新社)です。
読み始めたら、なんだか胸がいっぱいになって、ページがめくれなくなってしまいました。
初めて出会った日、名古屋のクラウンホテルで催してくれたワシの講演会の場、ワシが34歳の2月11日でしたね。
気合入れて話してたら、会場で誰かが倒れました。
ヤマちゃんの奥さんでした。 不思議な出逢いです。
「すべてのことには兆しがあります。
予測しにくいものもありますが必ず「兆し」はあります。
兆しに、「しんにょう」をつけると「逃げる」になります。
兆しに、「てへん」をつけると「挑む」となります。
・・・あなたは逃げますか? 挑みますか?
私は知恵を絞り、手を加えて挑み続けます」(実現力11話より)
さて、続きを読みましょう。
いつも大声で笑ってる、すてきな6つ年下のアニキの声が聞こえてくるようです。