50を過ぎて
2013.12.16
上杉鷹山を描き、ベストセラー作家の道を歩きだされた童門冬二さんのことが、
新聞に載ってました。
童門冬二は、51まで東京都の職員、すなわち公務員だったのですね。
美濃部都知事が辞めた時、やめたと書いてありました。
局長経験もある方だったのです。
50代は、人生の大きな転換期となるジャンプのときなのかも知れません。
やったことのないことを始めるとか、
新しいことに挑戦することではなく、
これまでの人生で培ったものを、深掘りするのだと言われます。
小説家になるなんて思ってもみなかったという、童門さんですが、
歴史の中の人物も、きっと人間関係で苦労したに違いない、
公務員の中で、リーダーとして苦労した経験を活かして上杉鷹山を書いたそうです。
書物の上で研究した学者先生の文章と違い、グッと胸に迫るのは書き手の命が乗ってくるからなのでしょうね。
命が乗るから、い の り
そんな味わい深い言の葉が、紡ぎ出せるようになりたいものです。