「所有」という錯覚
ブログやHPの反響が大きく、全国各地からのお問い合わせがあり、嬉しいことです。
ただ、残念なことに私の商品は家なので、宅急便で送ったりできないのです。
みなさんのところにお届けできたらいいのですが、施工は会社から1時間圏内とさせていただいてます。
ずっとブログを読んでくださり、半年ほど経って会社に電話くださったAさまは、
いろんなハウスメーカーを廻ってこられたようです。
どのメーカーも、自分のところがどれだけ素晴らしいか力説するので、結局どこに決めたらいいのかわからなくなってしまいました。
見学会に行っても、目が痛く気分が悪くなるので、どうしてだろうと研究もされたのでした。
HPで、赤塚建設にたどり着き、健康住宅についてじっくり吟味してくださったそうです。
自然素材を使った、住めば住むほど元気になる家。
勇気を出して(笑)訪ねてくださいました。
よく来てくださいました。
お話をうかがっていると、今すぐにも家を建てなければいけない状況に思えます。
しかし、土地から探さないといけない。
ところが、土地を買ってしまうと、予算的にローコスト住宅を選択せざるを得ない・・・ジレンマです。
そこで、1999年から赤塚建設が取り組んできた「定期借地権」の出番です。
土地を買わずに、借りて、土地代を家に回すことができるのです。
バブル経済以前なら、土地を買えば値上がりするから、土地は財産でした。
収益を生む商業地は別として、住宅地が値上がりすることはないでしょう。
アメリカの不動産が値上がりするのは住宅が美しいのと、ランドスケープといって景観が価値を持ち、街のステイタスがあがるからなのです。
日本の住宅は、工業化製品であり、中古の自動車が新車より高く売れないのと同様に古くなれば価値がなくなります。
シックハウスという病気を生み、健康を害し、しかも性能が悪く、財産にもならない日本の家。
この仕組みを変える最終兵器が「定期借地権」なのです。
美しいデザインと、住めば住むほど元気なる究極の健康住宅を手に入れるために、土地にお金を奪われてはなりません。
土地を借りたら地代が発生しますが、どのみち買っても固定資産税という年貢を納めなければならないのですから同じようなものです。
おもしろいことに、これまで何十棟と定期借地権付き住宅を造ってきましたが、ほとんどの方が土地を買う実力のある方なのです。
予算がない人は、何故か所有にこだわり、土地を買っていい家をあきらめてゆきます。
考え方の違いが、結局、所得の違いになったりするようです。
50年という時間を買って、豊かな人生を手に入れて欲しいものです。
50年後は私もこの世にはいませんので、最後まで見届けることはできませんが、肉体も定期借地のようなものだと思っています。
この世を生きるために借りているのです。
土地も所有しているというのは錯覚ですね。
実は、この仕事、借りる人を見つけるよりも貸してくださる地主さまと出会うことの方がはるかに難しいのです。
定期借地事業に取り組んだ最初の3年間は、土地を出してもらうことに専念するわけですが、ほぼ門前払い。
おかげで、断られた120の断り文句を分析して、それを逆転させるマニュアルができました。
いまでは、駅前の一等地でも定期借地の街を造りましたし、
お預かりしている土地も、素晴らしい物件ばかり。
おそらく全国的に見ても、定期借地権事業ではわが社はナンバーワンでしょうね。
情熱が地主さまを動かすのです。
美しい街を造り、その街のオーナーになってください!という思い。
素敵な家が並び、おなじ価値観の隣人と暮らすのは、とても尊いことと思えます。
「所有」から「使用」へと、発想の転換をして豊かな暮らしを手に入れていただきたいと願います。
今日は、県外からのお問い合わせのあった地主さまのところに行き、土地をみせてもらって事業計画を考えます。
この仕事であれば、全国どこでもアドバイスに行けますからね。
美しい街並みと、住む人の健康を増進させる価値のある家で、日本を良くします!
八百万の神様、私にこの仕事を与えてくださってありがとうございます。