見えないところこそ本当に大事ですね
五月晴れに恵まれて、最幸の見学会日和となりました。
構造見学会は、津から約50分ほど車で走った亀山という町で建築中のO様邸で、施工中の状況を見ていただきます。
大勢の方にお申し込みをいただきましたので、観光バスをチャーターしました。
カーボンを練りこんだ超高性能EPSボード「ネオポール」で覆われた姿は、今しか見ることができません。
もちろん完成見学会ではありませんから、仕上がりは想像もつかないでしょう。
でも、ホウ酸を使った防蟻材「エコボロン」のことも伝えることができます。
ほとんどの建築現場で使われている白蟻駆除の薬は、神経を犯す毒ガスを発生させて虫を殺します。
以前は10年間効果があったのですが、あまりの毒性の高さに健康を害する人たちが多く出て5年の効能になりました。 5年に一度、散布しないといけない仕組みなので、白蟻屋さんはリピートで仕事ができ、儲かります。
製薬会社は、たくさん薬が売れるので、この仕組みを変えたくありません。
でも、神経毒の農薬を目と鼻の先に散布され、毒ガスが出続けているところでハイハイしている赤ちゃんの姿を想像するのは、ワシには悲しいのです。
だから、住環境のメンバーに入れてもらう前からこのエコボロンを使っていました。
防蟻剤は、床から1メートルの高さまで柱などに散布することになっています。
でも、5年後、薬の効果が切れたときどうやって壁の中の柱、処理するのでしょうか?
できませんよね。
ホウ酸を使ったエコボロンは、木材の中に浸透して、結晶化して固定しますから、半永久的に効果が持続します。
こんな素晴らしいものも、経済優先の世界では知らされず、TV宣伝で莫大な費用をかけた会社の言うことがまかり通ってゆくのです。
構造見学会は、こんな目に見えない隠されてしまうところを見ていただきたいのです。
一ミリのウソのない家造りを提唱しているこのリーダー、厳しいです、妥協一切ありません。
ワシも50歳をすぎて、こんな気持ちにさせてもらえたことを嬉しく思います。
昨日の夕方、現場で準備しながら、合板をすべてめくり、取り去り、貼り換えた床の無垢の杉板を踏みしめながら、しみじみ思いました。
不思議なことに、そのタイミングで澤田さんから電話がありました。
「がんばってくださーい」 全部お見通しのようなその声に励まされて構造見学会に向かいます。
すべては、住まう方の笑顔と健康のために。