赤塚高仁ブログ

北陸・石川へ

2014.12.12

  まだ外は暗い、もうすぐ夜明けがきます。

近鉄特急で名古屋へ、そして石川は野々市に向かうのです。
 我らがヒーロー、宮ぷーが舞台に出る、
そして講演する。
 これを奇蹟というと、かっこちゃんは怒るけど、
常識には反しています。
なぜなら、医師は100パーセントあり得ないというからです。
重度の脳幹出血で倒れた人が、意識を持ってコミニケーションできるなんて、
不可能なのだそうです。
生きていられても、植物状態。
宮ぷーが倒れてすぐ、金沢の病院まで走りました。
雪の中で、スリップしながらたどり着くと意識不明の宮ぷー。
 かっこちゃんの命懸けの看病とリハビリが始まりました。
かっこちゃんは医師を尊敬していますが、
医師の言うこと全てを鵜呑みにはしません。
医師は、病気について知っていますが、命のことはわからないからです。
かっこちゃんは、命と向かい合いながら宮ぷーの復活を信じリハビリを続けるのです、医師の冷ややかな視線を浴びながら。
 宮ぷーのかすかかな反応を見逃さなかったかっこちゃんは、
ついに瞬きで会話をすることに成功するのです。
何度目か私が宮ぷーを訪ねたとき、宮ぷーは私にあかさたな・・・一語一語瞬きで選びながら
「ありがとう。かっこちゃんをよろしくお願いします」
私は、号泣しました。
その場面が、「ぼくの後ろに道はできる」映画の一場面です。
毎日海に入って祈っていた頃のことです。
   宮ぷーが舞台に上がる。
言葉は話せない。
でも、レッツチャットという機械で言葉を紡ぐことができる。
想像するだけであついものが込み上げてきます。
宮ぷーは、世の光です。
列車で向かう4時間。
生きていることの懐かしさに胸があつくなります。
長良川に日が昇ります。
もうすぐ名古屋。
しらさぎに乗り換えて、金沢に向かいます。
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