クレームとは
2015.01.10
名張で建築させていただいてきました O 様邸、
いよいよ竣工お引き渡しの時が近づいて参りました。
現場でお会いしたのですが、様々な場面が走馬燈のように回りながら蘇ります。
インターネットのお問い合わせからのお出会いでした。
大阪の方でしたから、私が建てさせていただくことはない、
と、思っていました。
でも、三重で土地を買うので赤塚さんお願いします、と言われました。
青山高原を超えて1時間余りの道のり、
職人さん、業者のみなさん ホンマにありがとう。
素敵な家です。
住めば住むほど元気になる家、フルスペックです。
しかも、床、天井には愛工房の奇蹟の杉。
お正月休み、閉めきってあった建物の中に入ると、
驚くべきことにめちゃくちゃ空気がキレイ!
嫌な臭いがしないどころか、空気そのものが浄化されている!
同行した外構屋さんは、シックハウスで新築の現場に入ると涙が止まらなくて、建物の中に入るのが怖いと言う人。
ところが、涙が出るどころか、詰まっていた鼻が通ったとビックリしてました。
さて、これまで床のきしみや床鳴り、ちょっとでも音がするとクレーム。
すぐに駆けつけて、接着剤を注入し、ビスを打って固定します。
今回の30ミリ厚の杉の床材、それはそれはキュッキュ鳴ります。
鶯張りの廊下です、まるで。
もっとも、時が経てば擦れる部分が馴染み、音は次第にしなくなるのですが・・・
床鳴りという現象は存在するのです。
「これは、生きてる木同士の声です。
可愛いですね」と、私が申し上げると
「わぁー、ホンマや 可愛い音」と、喜んで下さいます。
クレームととるのか、個性を喜ぶのか、やはり関わり方だなぁと思わされるのです。
なんでもかんでもクレームだとギスギスして付き合うよりも、
温かな人間関係の中で、認め合い、譲り合い、許しあうことも大事と思えます。
世の中は、顔の見えない関係の中で誰もが自分の言いたい放題。
人と人とのつながりを考え直す時に来ているのかも知れません。
今日は、午後から長崎に飛びます。
明日の長崎講演会を皮切りに、各地に参ります。
やまとこころのキャンドルサービス、顔晴ります。