ミツバチが消える
子供の頃は、近所のどぶ川でメダカも鮒もいっぱいとれました。
ゲンゴロウもミズスマシも当たり前のように田んぼにいました。
春めいた日射しの中で、なにか大切な忘れ物をしてきたような気がします。
蛙の大合唱もいつしか聞こえなくなったように思います。
それでもまだ、自然が残る海のそばで生きているので、我にかえることができるのですが、
東京や名古屋のビルのジャングルの中でふと胸をさす痛みは、忘れないでいたいものです。
新聞の記事に「ハーバード大学で確認・ミツバチの群れ 農薬で消滅」とありました。
「ミツバチへの害が指摘されているネオニコチノイド系農薬をミツバチに与えると、
冬場から春先にかけて群れの中のハチの数が激減し、実際に観察されるミツバチの群れの消滅
「蜂群崩壊症候群」によく似た現象が起こることを米国ハーバード大などの研究チームが実験で突き止めた。
チームは、「与えた量は致死量よりはるかに低く、実際の農場で確認されるレベルだ」と指摘。
世界各地で起こっているハチの消滅はこの農薬が原因である可能性が高まった。
・・・中略・・・ 農薬を与えた群れは気温が低くなる10月後半からハチの数が減り、翌年4月にはほとんどいなくなり、
12群中6群が消失した。
周囲には死骸がほとんど見つからなかったほか、近くまで来ても巣に戻れないハチが観測された。
ネオニコチノイド系農薬は、たばこに含まれるニコチンに似た物質が主成分で、農作物や家庭用の殺虫剤として広く使われている」
この、神経性の毒薬が家を建てるときのシロアリ予防剤に使われています。
5年に一度散布に来ます。
揮発性の毒ガスだからです。
そして、このガスがミツバチの群れを消滅させています。
「世界からミツバチが消えたら、その3ヶ月後に人類は滅びる」と予言したのがアインシュタイン博士でした。
悪いと知ったら使えません。
私は、ホウ酸を使い安全無害に建物をシロアリから守る手法を選択しました。
無機であるホウ酸は、材木の中で結晶化し、半永久的に家を守ってくれます。
今の時代、最大の罪の一つは「無知」です。