伊勢の父、中山靖雄先生ありがとうございました。
昨日の未明、中山先生が天に還ってゆかれました。
私にやまとこころの火を点けてくださった恩人の中の恩人です。
いまはただ、心の中に寂しさが溢れてたまりませんが、そんなときもあっていいと、悲しい気持ちに背中をあずけています。
28歳の時ですから、28年前のことです。
津青年会議所(JC)に入会した私は、新人研修で修養団のセミナーを受講することになりました。
恒例の行事だったようですが、2月9日夜五十鈴川で禊ぎをしました。
本音を言うと、いやでいやでたまらなかった研修でしたし、真冬の川に漬かるなんて信じられないことでした。
信仰も、やまとこころもまったく持ち合わせず、ただ付き合い程度で入会した会でしたからいい加減な気持ちの参加者だったわけです。
いやいや入ると水の冷たさは倍増しますね。
死ぬかと思いました。
本当に入る瞬間は、怖いなんていうものではありません。逃げ出したくなりました。
ただ、先に水に入って、われわれが準備体操をしている間もずっと極寒のなかぼんぼりを持って立っていてくれる人がいる。
その小さな明かりが、大きな勇気の光。
その灯を目指して入ってゆけたのでした。
15年ほどまえに中山靖雄先生とご縁をいただき、そんな話をさせていただいたら、
そのぼんぼりを持っておられたのが中山先生だったのでした。
それから中山先生を何度訪ねたことでしょう。
どれだけ多くの人を中山先生の元にお連れしたことでしょう。
かっこちゃんの映画「1/4の奇跡」も
ふーちゃんの「へそ道」も中山先生からつながる物語と言ってもいいでしょうか。
そして、私もどんなに多くの学びをいただいたことでしょうか。
8年前の神嘗祭、夜の神宮の大切な御祭に招待してくださいました。
その夜、私は完全にタイムスリップし、本心に還り、やまとこころの火が灯りました。
この気持ちをひとりでも多くの人に伝えたいという気持ちが湧かされ、中山先生にお願いして立ち上げたのが
「神話を体感する会」なのです。
1000人近い兄弟姉妹に体感していただいてきました。
そして、今では私がぼんぼりを持ち、川の中で皆さんをお待ちしているのですから、運命というのは不思議なものですね。
「不思議は詮索しない」と、教えてくださったのも中山先生でした。
中山先生は、動けなくなる日まで毎朝、皇大神宮の御正宮のお白石に土下座して、ひれ伏して3つのことを祈ってくださっていました。
「地球が一日でも命ながらえますように」
「世界に平和の風が吹きますように」
「すべての宗教が手をつなぎますように」
その祈りが、今も私の魂にも刻みこまれています。
中山先生、言葉にすると想いがつきなみになってしまうのですが、
私が先生からいただいた、やまとこころのキャンドルの炎、きっと広げて参ります。
伊勢にひとりでも多くのヤマト人をお導き申し上げます。
どうぞ天上から見守り、そしてこれからもご指導ください。
天から護国の英霊として、ヤマトの国を守護し、天皇陛下をお守りください。
ブログを書きながら、涙がでてたまりません。
今日先生に会いに行きます、伊勢に向かいます。明日は通夜、明後日は告別式。
「伊勢がダメになったら、日本がダメになる。
日本がダメになったら、世界がダメになる」
中山靖雄という国士を失いましたが、日本よ永遠なれ!といよいよ祈りを強め、
中山先生の遺志を継いで歩んでまいります。
中山先生、ありがとうございました。