修身及び公民
講演会に来て下った大阪の方から、一冊の本を届けていただきました。
昭和15年2月21日文部省検定済 とされている「青年学校教本」という本です。
本科男子5年制となっています。
文学博士 綿貫哲雄指導・・・ぱらぱらとめくってみましょう。
一番最初にやはり
「教育に関する勅語」
そして、大国民
明治天皇御製「あさみどり澄みわたりたる大空の 廣きをおのが心ともがな」
に続く、「我が国民性」
『 人それぞれの性質があるように、国民にも特有の気風がある。
これを国民性という。個人の性質が、遺伝と環境や教育で形造られるように、
国民性は民族に固有の性情と、その国の風土、歴史等によって、長い年月の間に形づくられるのである。
我が国民性は万邦無比の国体に根ざしている。
肇国以来、皇統連綿、歴代の天皇深く民を慈しみ給い、臣民常に清明心を以って天皇に仕えまっつた。
清明心は私なき透明な心であって、大和魂・忠君愛国として常に国民性の根本をなしてきた。
更に我が国民性の特色としては、①自然を愛する。
②清浄を尊ぶ。御禊は身体を清めて精神を清浄にするのである。祓いは穢れを除いて生活を清めるのである。
③残忍でない。情けは禽獣蟲魚にまで及んでいる。
④義に勇む。情に感じては水火も厭わない。
⑤同化力に於いて不思議な力を持っている。支那・印度のものであろうと、西洋のものであろうと、好いものは摂取して我が血肉とした。
その他種々の長所を挙げることができる。
しかし長所には短所が伴い易い。即ち寛容・堅忍・雄大・深み・独創等に乏しいのではないかといわれている。
固より一国民の性格を、はっきりと捉えることは難い。
けれども少しく注意して観察すれば、それが童謡にも民謡にも、村の祭礼、町の賑わいにも、
生活のあらゆる場面に、特有の色彩・情調を以って現れている。』
「大国民の理想」
『 我が国民性は、山桜のように美しく雄々しい。
心穏とは、なんとも言えない穏やかさである。
「雪に蔽われた火山」のような、恐ろしい力を内にもつ穏やかさである。
今や我等は世界の日本人である。世界は大なる歴史的時代に立っている。
最も偉大な国民が、諸国民の先頭に立って、世界の歴史を作ってゆく。
弱小国民は不幸な民として、これに追随するのである。
我等は大国民でなければならない。
寛厚・堅忍で深みのある国民でなければならない。
国民性は変化するものではないと言われている。
しかし、それは、国民性が何百年もの伝統に支持されて、深く民族の生活に織り込まれていればいるほど、
容易に変化しないという意味である。
長い年月に亘って、不断の努力を積みさえすれば、どんなにでも育ててゆくことが出来るのである。
だから我が国民性に短所があるとしても、世代に世代を重ね、短を補い長を伸ばして行けば、我等はどんな大国民にでもなることができる。
「けふからは
日本の雁ぞ
らくに根よ 一茶」
俳人一茶は、旅してみちのくのはて、外が浜に辿りついた。
遠く日本海を渡ってきた雁に、このような感慨を寄せている。
我等はかかる襟度を以って、世界のあらゆる国民に接するような大国民でなければならない。』
朝日新聞や中日新聞のようなサヨクのマスコミが大喜びして叩きそうな文章ですが、
読んでいるうちに胸が熱くなってきます。
祖国に誇りを持てない民族など、小国民以下です。
日本が世界の灯明台となれるよう、やまとこころのキャンドルサービスし続けてゆきましょう。