通学
2015.06.02
毎週火曜日は、急行電車で宇治山田へと向かいます。
一年間、皇學館大学の特別聴講生として受講させていただいています。
前期は、「現代人権論」
後期が、「日本国家論」
講師は、竹田恒泰先生です。
深くて、一見難解に思えるテーマを実にシンプルに、誰にでもわかるように伝えて下さる素晴らしい先生です。
学生たちは恵まれていますね。
でも、恵みの中にいるときはありがたさもわからないのかも知れません。
居眠りをしている生徒が多いのももったいないことです。
津から近鉄電車で伊勢に通うのも、駅から大学まで歩くのもそれなりに大変ではありますが、
毎週往復8時間かけて通って下さる竹田恒泰先生の姿に頭が下がるのです。
「毎週伊勢に来ることができることはありがたいことです」と謙虚におっしゃいますが、
どれだけの思いで、東京〜伊勢へと走って下さるのか、その志に胸が熱くなるのです。
56歳になって大学に通うなどと思ってもみなかったですが、
いつの間にか大学生は私の娘よりもはるかに若い人々です。
それでも、授業が楽しいのです。
授業が終わるとすぐに帰り、クラスメイトと話すこともありませんが、日常の中にふっと吹く「非日常の風」が心を軽やかにしてくれます。
休まず通い続けます。
国士・竹田恒泰の思いを我が魂に響かせて、私も熱く伝えて参ります。
学んだことの唯一の証は、変わること。
人は死ぬまで成長し続けられます。
変わり続ける世界の中で、人は変わり続けなければ生きてゆけないでしょう。
そして、
変わることより大事なことは、
変えてはならない本当のことを知ることでしょうか。
どんなに時が流れても、
どんなに時代が変わっても、
本当のことは決して変わることはありません。
それを探すために、人は誰も旅に出て、人に出会い、書に学ぶのでしょう。
今回の人生で生まれることを願い、そしてそれを許されたから生かされている日本。
その魂の聖なる約束を思い出すことから、すべては始まるようです。
さあ、電車は松阪を越えました。
次の停車駅は、伊勢市。
そして、宇治山田です。