赤塚高仁ブログ

シロアリの予防

2015.07.18

 古い木造のお家にお住いの方なら必ず、シロアリの会社が営業に来られた経験をおもちでしょう。

新築工事の際に義務付けられている防蟻剤は、農薬ですから薬効というものがあります。
農薬は、作物を虫から守ればいいわけで、できれば速やかに消滅してもらいたいのです。
そのように設計されて作られるのが農薬です。
だから、薬の「害」が長期にわたらないようにできているのです。
 私が建築会社を継いだ頃、防蟻剤はクロロピリホスという劇薬で10年ほど効果が持続しました。
つまり10年毒が出続けるというわけです。
家に住んでいる人に薬害がでるようになって、この薬は使用禁止となり、
ネオニコチノイドという神経性の毒薬が使われるようになり、5年の薬効となりました。
ところが、この薬「悪魔の毒薬」と呼ばれ米国のほぼ全州、EU全域にて使用禁止になっているという恐るべき薬なのです。
揮発して発生するガスがシロアリを殺すそうですが、家のそばに飛んできた蜜蜂も死にます。
蜜蜂が全滅したら、4ヶ月後に人類も滅ぶとアインシュタイン博士が言い残しています。
植物が受粉できなくなるのです。
さて、新築の際、土台や大引き、床から1メートルの高さまで柱に防蟻処理をすることが義務付けられていると書きましたが、
5年経って再度散布するときに壁の中に入ってしまっている部分は一体どうやって施工するのでしょう。
壁を剥がし、農薬散布し、再びふさいだりしていたら、400万円ほどかかりますよ。
そんなことしているシロアリの業者さんはひとつもありません。
床下で農薬を散布をするだけです。
 「住めば住むほど元気になる究極のECOハウス」では、もちろん農薬など使いません。
世界標準の防蟻処理、ホウ酸を使います。
キャビアの防腐剤に使ったり、目薬に入れるほどに安全安心です。
ニュージーランド、オーストラリアといったシロアリ大国でもホウ酸処理した木材の被害は皆無です。
木材の中で結晶化して、ほぼ半永久的に効果があります。
もっとも、5年に一度施工しないと商売が成り立たないシロアリの会社の仕組みはなり立たなくなりますが・・・
本当に大事な答えはどちらだろうか、と
心に聞きながら生きてゆきたいものです。
便利さや、人間中心主義のなかで自然とのつながりを忘れるとき、
きっと人は生きていけなくなってしまうのでしょう。
いい加減に思い出さないといけません。
地球という星は、人間のものではないということを。
だけど、地球環境や原発や国立競技場の話よりも、目の前のご家族の笑顔と健康のために行動させていただきます。
それしか、地球の役に立つことはできませんから。
「心を変える」
それしか人にできることはありません。
でも、それが世界を変えることであることも人は知っています。
さて、今日は大阪で講演会を大久保さんが開催してくださいます。
祖国を大好きになってくれるひとが、一人でも増えるようにと祈るような思いで行ってまいります。
シロアリの話で始まって、やっぱり 日本よ永遠なれ! ですね。
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