北米住宅事情
シアトルの街を歩いてみて、今回感じるのは、若者にエネルギーがないってこと。
行き場のない不安、怒り… あの希望に満ちたアメリカの姿は、どこにいってしまった?
ワシらが子供の頃は、アメリカは豊かさの象徴であり、夢であり、希望でした。
ま、今朝のシアトルは雨。なんとなくブルーな雰囲気なのです。
シアトル在住の友人夫婦の案内で、いくつもの住宅を見てまわりました。
イチロー選手が住んでた家、ビルゲイツの住んでるところ、フツーの人たちの家。
やっぱり、違う。
残念ながら次元が違う。
景観をデザインする「ランドスケープ」という視点。
日本の街づくりで、抜け落ちてしまっているこの価値観を取り入れなければ、
いつまでたっても日本は、住環境では世界の三等国。
無敵の「神様が宿る家」を使って、美しい街づくりをしたい。
神様が宿る街を、定期借地権で実現します。
ところで、ずっと昔に◯キスイハウスという大きな日本のハウスメーカーが、アメリカに進出し、プレハブを米国市場に売り込んだことがあります。
ワシの友人が、その頃社員だったのです。
アメリカ駐在した彼は、日本一のハウスメーカーが、全く相手にされず、
「立派な仮設住宅、値段はメジャーリーグだけど、実力は高校生以下」と言われる現実に
メーカーを退社して、日本とアメリカをつなぐ建材の会社をおこしてがんばっています。
ところが、昨日発見、驚いたことに、某日本の大手ハウスメーカー、ECOの街をシアトルに作り、分譲しているではありませんか。
太陽光発電を全戸に搭載し、まるで未来の映画のセットのようなミニ団地。
一体、日本のハウスメーカーは、何を学んできたのでしょうか。
外壁材にサイディングが、釘でとめられ、ペンキで仕上げられてました。
悲しいものです。
いつの日にか、神様が宿る家をアメリカに伝えよう。
案の定、無機質な、異様なECO住宅。 売れていませんでした。