赤塚高仁ブログ

北米住宅事情

2012.05.03

 シアトルの街を歩いてみて、今回感じるのは、若者にエネルギーがないってこと。

行き場のない不安、怒り…  あの希望に満ちたアメリカの姿は、どこにいってしまった?

ワシらが子供の頃は、アメリカは豊かさの象徴であり、夢であり、希望でした。

ま、今朝のシアトルは雨。なんとなくブルーな雰囲気なのです。

 

 シアトル在住の友人夫婦の案内で、いくつもの住宅を見てまわりました。

イチロー選手が住んでた家、ビルゲイツの住んでるところ、フツーの人たちの家。

やっぱり、違う。

残念ながら次元が違う。

景観をデザインする「ランドスケープ」という視点。

日本の街づくりで、抜け落ちてしまっているこの価値観を取り入れなければ、

いつまでたっても日本は、住環境では世界の三等国。

無敵の「神様が宿る家」を使って、美しい街づくりをしたい。

神様が宿る街を、定期借地権で実現します。

 

  ところで、ずっと昔に◯キスイハウスという大きな日本のハウスメーカーが、アメリカに進出し、プレハブを米国市場に売り込んだことがあります。

ワシの友人が、その頃社員だったのです。

アメリカ駐在した彼は、日本一のハウスメーカーが、全く相手にされず、

「立派な仮設住宅、値段はメジャーリーグだけど、実力は高校生以下」と言われる現実に

メーカーを退社して、日本とアメリカをつなぐ建材の会社をおこしてがんばっています。

   

ところが、昨日発見、驚いたことに、某日本の大手ハウスメーカー、ECOの街をシアトルに作り、分譲しているではありませんか。

太陽光発電を全戸に搭載し、まるで未来の映画のセットのようなミニ団地。

一体、日本のハウスメーカーは、何を学んできたのでしょうか。

外壁材にサイディングが、釘でとめられ、ペンキで仕上げられてました。

悲しいものです。

いつの日にか、神様が宿る家をアメリカに伝えよう。

 

  案の定、無機質な、異様なECO住宅。   売れていませんでした。

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