呼吸する壁
2015.11.09
四国から友が、赤塚建設を訪ねてくれました。
「築40年ほどの鉄筋コンクリートの家をリフォームして、住みたいから見て欲しい」と、言われて見に行き、
改造のプランを作って差し上げました。
でも、
私の考えは、「その家は解体して新しく建てた方がいい」というものでした。
当時の日本では、鉄筋コンクリートの家がステータスのシンボルのようなもので、
鉄筋コンクリートの家がいい家だと信じられていました。
ところが、アメリカの研究で、
木造の家に住む人と、鉄筋の家に住む人では平均寿命が5年違うという結論が出ました。
不自然だからでしょう。
子育てをしてゆく友の家は、命にやさしいものでければならないと思います。
しかも、リフォームというのは思いもかけないほど費用がかさみ、
結局、新築するのと変わらないほどの資金が必要になるものです。
住み始めてからも、あちこちに傷みが出てくるので修繕し続けなければならず、
結果的に高いモノにつくのです。
どうするか悩んでいた友は、家族を車に乗せて、津の私のショウルームまで来てくれたのでした。
四国の知人たちは、何しに三重県までゆくのかと訝しがったそうですが、
行動する人が、運命を拓きます。
わが社にある壁の断熱見本、これを見て彼は心が定まったようです。
「呼吸する壁、湿気を吸ったり吐いたりするこの壁の家に住む。
コンクリートの家は、これまでの働きに感謝して、解体することにします」
そうなのです。
コンクリートの家が命にやさしくないのは、呼吸しない壁だからです。
量産ハウスメーカーの家が短命なのは、呼吸しない壁だからです。
赤塚建設のショウルームに満ちている「氣」を感じてもらうことで、本当のことがわかってもらえたのだと思えます。
どんなに多くの情報を聞いても、「体感」に勝るものはありません。
農業を通じて、日本の国を良くしたいと大きな希望に燃える友です。
「食」を変えてゆく彼が、本物の「住」を手に入れてくれたら多くの人の福音となるでしょう。
この呼吸する壁の施工状況が今、津市八町のJOBEL TOWNで見ていただけます!
いつでも御案内しますから、連絡してください。