イージーカム、イージーゴー
2015.12.15
「楽して得たものは、すぐになくなる」と、いう意味です。
今日は、伊勢神宮三節祭の一つ「月次祭」
9年前に、この祭を仲間たちと奉観させていただこうと、立ち上げたのが
「神話を体感する会」です。
今年3月8日に天に帰ってゆかれた、修養団の中山靖雄先生の祈りを胸に続けてきました。
地球が一日でも命 永らえますように
世界に平和の風が吹きますように
すべての宗教が手を繋ぎあいますように
夜の神宮に入れていただく前に、五十鈴川で禊ぎをします。
12月の川は、想像を絶する冷たさです。
毎回やめようと思います。
「入りません」とはっきり言われる方もあり、その勇気をうらやましく思うこともあります。
みんなが一緒に向かっている時、自分はやらないと表明することが私にはできないのです。
優柔不断な性格のせいでしょうか。
それとも、何か目には見えない力に導かれて今日まで来たのでしょうか。
おそらく参加者の一人として座っていたら、川に入らず部屋で待っていたことでしょう。
ボンボリを持って、みんなが入ってくる前から川の中で待っているなどということあり得ません。
年末の平日です。
こんな会にいけない理由いくつだって見つけられます。
自分の都合で考えたら、行けるわけないのです。
寒い川に入るなんて冗談じゃありません。
でも「神話を体感する会」は、私の運命の一つと思えます。
打診や提案を受けた時、「ノー」というとそこで終わりです。
先に繋がることはありません。
「イエス」と答えることで大変なことを抱え込むかも知れません。
でも、それを運命と受け入れてゆくとき、新しい道が拓けてゆくのでしょう。
「ヤマト人への手紙」という一冊の本を出させていただけたことも、伊勢が始まりだったということがあとになってわかるのです。
「イエス」と笑って川に入ってゆきましょう、
愛する兄弟、出路雅明と二人でボンボリ持って。
中山先生も島村不二夫さんも一緒にいてくれるはず。
簡単に手にしたものは、すぐなくなってしまうけれど、
魂に刻んだものは、人生の宝となりますね。