志を継ぐ
2016.03.20
致知出版「志を継ぐ」は、掃除の神様・鍵山秀三郎さんと
松下幸之助の薫陶を受けた松下政経塾元塾頭・上甲晃さんの対談です。
美しい日本人の姿に、思わず背筋が伸びます。
政治家を目指す塾生たちが、掃除をしない、
そんなことやって何になるというくだりがあります。
掃除が大事だということがわからない、
親からもそんなヒマがあったら勉強しなさいと言われて育ったエリートたちですから。
そんな雑用は時間の無駄だ、そんなことしてる間に難しい本を読んで知識を増やし、成績を上げたほうがいいという考えが染みついていたそうです。
民主党の前原誠司氏らの名前があがっています。
それに対し、鍵山さんは一刀両断
「塾生の目標が小さいからだと思うんです。
早く国会議員になりたいとか、名声を得たいとか、
その程度のことが目的だったのではないでしょうか。
本当は、国家をどうしようとか、
社会をどうしようといった大きな目標をしっかり持つと、
人間というのは自ずからどうしたらいいかということがわかってきますから、
そこで掃除と言われたらすぐに理解できたと思います」
知覧の平和記念館に二十歳の青年のこんな手紙があります。
「僕の命は明日で終わる
僕が生きたであろう未来を
君たちに託す」
500年後の美しい日本のために、
今日もやまとこころで生かしていただきます。