信用? 信頼?
2016.06.16
「信用」とは、相手のことを条件付きで信じること。
「 信頼」とは、他者を信じるにあたって、一切の条件をつけないこと。
銀行がお金を貸す時、人を信じるのではなく、その人の条件を信用するわけです。
不動産や保証人といった担保のうえに高額な利息をつけて。
それに対して、信頼とは、
信じるに値する根拠があろうがなかろうが、信じる。
担保など考えず、無条件で信じる。
その人のもつ条件ではなく、その人自身を信じる。
そして、
「その人を信じる自分」を信じる。
中山靖雄先生は、
「信じる」世界の向こうに
「 信じ切る」世界があって、
その向こう側に、
「 信じおおす」世界が広がっていると教えてくださいました。
自分の判断に自信がなければ、
あるいは、自分を信じることができなければ、
担保や保証を求めてしまうのはやむを得ないのかも知れません。
だから、自己信頼あっての他者信頼なのでしょう。
仕事の関係は、なんらかの利害や外的要因が絡む条件付きの関係。
仕事という利害によって結ばれた「信用」 の関係と言ってよいようです。
好き嫌いは関係ないのです。
ところが、
「この人と交友しなければならない理由」がひとつもない、
利害もなく、強制もない、
にもかかわらず「この人と一緒にいたい」という、
心の中の動機によって結ばれてゆく関係があります。
条件ではなく、
その人が行くなら一緒に行きたい。
これが仲間。
新しい季節に、何より大事な宝物。
それが、仲間。
信頼の世界で旅を続けてゆきたいですね。
二度とない人生ですから。