赤塚高仁ブログ

心に住む「潰し屋」

2012.06.08

 澤田塾、少数での学びの場です。

一社ずつ、現状、それから理念、そして目標を発表します。

じーーーっと、聞いてる澤田先生。

次の瞬間!

 ・・・なんで? なんで、その数字が出たの? 根拠は? それ、誰が、いつやるの?

並べた数字、全部ただ書いただけでしょ・・・マシンガンのように容赦なく言葉の弾丸が撃ち込まれます。

 

 ワシは、小学校のころから計画ができませんでした。

夏休みの計画も作ったその場から破っていました。

絵日記も、明日学校に行くという最後の一日に、まとめて物語を造ってウソを並べたててました。

おかげでこうして文章が書ける、りっぱな能書き親父になれたのでした、めでたし、めでたし・・・ちゃうちゃう!

 実は、29歳の時から経営計画を毎年作り続けています。

年に一度、三日間合宿して集中して作ります。そこを紹介したタヌキ親父さんもがんばって缶詰になってますね。

で、紹介したワシはというと、小学校の夏休みの計画状態がここ数年続いていました。

 

 「どうせ無理」

 

ワシの心の中に、「潰し屋」が住んでいます。

こいつは、音もなく近づいてきてワシに囁きます「お前には無理」と。

二代目のボンボンで、能書きばかりで力もない・・・技術屋でもないお前が建設会社を大きくできるもんか・・・

知らず知らずのうちに、この潰し屋に頭が乗っ取られていました。

澤田さんと会ったころ、澤田さんに対して「うまいこと言って、いろんないい話して、結局ワシらからお金取るだけやろ」

「0宣言だなんて言っても、予算がなかったら見えないところはうまいこと言ってごまかしたらいいわ」

「コンサルも結局、依存させて離れられなくさせて、お金払い続けさせ、払えなくなったらお払い箱やろ」

「もう歳だし、いまさら何やっても手遅れや」

潰し屋の声を聞き、どうせ無理、できない理由いっぱい見つけていました。

エネルギーじゃじゃ漏れですね。

漏れたまんま何かを求めていっても、風呂の栓をしないでお湯を入れてるようなものだから、エネルギー立ち上がらないのは当たり前。

疲れていました、怒っていました、行き詰っていました。

 

「うまいこと言って、お金をとろう」と考えていたのも

「見えないところはウソついてもいい」と思っていたのも

「金の切れ目は縁の切れ目」と信じていたのも

全部、ワシの心の闇です。

「どうせ無理」と瞬間的に反応する、潰し屋の影です。

 

 澤田さんと縁をいただき、今日まで過ごしてきた中で、澤田さんにウソがありません。

今日ワシが、こうしてブログを書いているのは、澤田さんがいてくださったからです。

「ブログなんて、書いてもしょうがないやん」 「どうせすぐにやめるのなら、始めないほうがいいやろ」

潰し屋の声に何度、「今日一日くらい書かなくてもいいだろう」と思わされたことでしょう。

でも、信じられないほどの激務、恐ろしいハードスケジュールの中で澤田さんは、ブログを休みません。

500回を超す4時間ものセミナーを一度もキャンセルしたことがありません。

 

 「みんながよくなりゃいいじゃん」

 

ウソ臭い、綺麗事に聞こえたこの言葉が、今では、思い出すだけで涙が出そうになります。

言ったことは実践する。  サムライってこんな人のことを言うのでしょうね。

 

 潰し屋は、誰の心の中にも住んでいます。

でも、潰し屋の闇に降りて、闇を見て、闇を通りぬけて光に出た時、その潰し屋は、新しいことを生み出す創造のエネルギーに逆転します。

自分の闇を見ることは、怖いことでもあります。

しかし、闇の向こうに光はあります。 その発見こそ、生きる醍醐味かも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

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