こころのムダ遣いをしない。
ワシの机の横に、日めくりカレンダーがあります。
親しくしていただいている、鍵山秀三郎さんの「凡事徹底」
これまた大好きだったワシの魂の姉さん、若くして天に帰った、たにぐち香葉さんの書です。
「お金のムダ遣い、物のムダ遣い、時間のムダ遣い。
様々ムダ遣いがあります。そのムダ遣いのなかでも、
こころのムダ遣いがもっとも大きなムダだと思います。」
と、書かれています。
鍵山さんは、トイレ掃除の神様として有名ですね。
自動車部品の販売をする、イエローハットの創業者です。
ワシが、30歳のころ、はがき祭でお出会いをいただきました。
数え切れないほどのはがきのやり取りを通して、多くのことを学ばせていただいてます。
20年前に鍵山さんをイスラエルにお連れしました。
デトロイトのモーターショウで、一週間海外出張したのが会社を離れた最長記録(鍵山さんは、元旦も昼から会社で掃除しておられましたから)だという鍵山さんを、2週間のイスラエル視察にお誘いするのに2年間口説き続けました。
もう、これ以上断りきれませんね、と鍵山さんは、イスラエルツアーに参加してくださいました。
バスの中での自己紹介で、「自動車の部品屋をやっております。鍵山と申します。
みなさんは、イスラエルまで飛行機で来られたでしょうが、私は、アカツカさんの口車に乗ってきました。」
とにかく、話も洒落てて素敵な方です。
1千億の企業を創られた方なのに、まったく偉ぶらず、質素な姿にいつも頭が下がります。
それでいて、譲れぬところは譲らない、ならぬことはなりません、という大和魂のカタマリのようなお方なのです。
仕事を離れ、文化も民族も違うイスラエルの旅は、鍵山さんにとっても印象深いものとなったようです。
その後、鍵山さんとは、シリア、ヨルダン、レバノン、10年前、一年に二度も中東を旅しました。
敦煌、シルクロードも御一緒しましたね。
今思えば、奇蹟のような旅でしたし、その思い出は、ワシの人格のひとつのパーツになっているようにも思えます。
あるパーティに招待してもらって、鍵山さんがワシを皆さんに紹介してくださったときのスピーチ。
「わたしくは、凡事徹底ですが、アカツカさんは、万事手抜かりで、
大体、わたくしと出会ったほとんどの人が、数年もすると変わってゆかれるのですが、
アカツカさんは、わたくしと出会う前から、変わってました。」って
いや~ 鍵山さん、あんまり褒めないで