赤塚高仁ブログ

トリプル断熱という奇蹟

2012.08.02

 今週末に催す完成現場見学会。

真夏の炎天下でもエアコンの要らない究極のECOハウスです。

でも、断熱の力を体感していただくためにも一個だけ小さなエアコンを用意します。

去年の冬にオープンした、「魔法の家」

小さなガスファンヒーター一個で家中が温かくなりました。

寒い時に温かい家は、どうやって造るのかはわかりました。

アメリカ、コロラド州のロッキーマウンテン研究所でマイナス40度でも暖房の要らない家を見たからです。

NHKの番組で特集された、エネルギーの研究家、エイモリーロビンス博士に会いに行きました。

アメリカの政府のエネルギー顧問をされていた科学者です。

どこの誰かもわからない、ワシのような者にも2時間、面会時間を作ってくれました。

「アカツカサーン、ヨウコソイラッシャイ」って、第一印象メチャクチャ素敵でした。

ノーベル賞に最も近いといわれている天才科学者が、なんて謙虚なんでしょうか。 

 博士と出会わなければ、ECOハウスへの一歩を踏み出すことはできなかったでしょうね。

そして、その一歩がなければ、この方とも出会わせてもらうこともなく、師匠とも出会えなかったと思えます。

 

でも、マイナス40度で、暖房の要らない家は作ることができるのがわかったけど、それは、ロッキー山脈の中でのこと。

日本の高温多湿の夏をどうするのか・・・その問題がずっと、頭の中をぐるぐるまわっていました。

ドイツのパッシブハウスも研究しました。

ドイツでの実績を重ねた建築家さんにも会いに行きました。

でもC値がどうのこうの、Q値がどうのこうの・・・なんだか、ちっとも楽しくなかったのです。

・・・・・ん~こりゃ、あかんわ

 

  澤田さんは、それまで会った誰とも違って、誰でもなくて、誰にもできない世界にたどり着いた人でした。

だって、断熱についてはずいぶん研究してきたのですが、澤田さんが発明した「トリプル断熱」は、まさに究極の工法。

世界に類を見ない、日本のための日本人による最幸の断熱工法。

おそらく、この「トリプル断熱」を売り物にして広めれば、澤田さんは巨万の富を得ることも可能だったはずです。

しかし、澤田さんは、無償でこの工法をワシらに与えてくださいました。

冬の寒さにも、夏の暑さにも、湿気にもマルチ対応できる比類なき、まさに究極の断熱工法。

エアコンだの、床暖房だの、エネルギーを消費する方向にしか考えられない我が国で、エネルギーを漏らさないという逆転の発想を現実のものとした、この「トリプル断熱」こそ、世界に誇るべき日本が生んだ金メダルと言って良いでしょうか。

真夏に見学会をさせていただけることに感謝です。

どうか、びっくりしにきてください。

大手ハウスメーカーでは、永遠にできない、本当のECOハウスが体感できますから。

 

TVや報道に踊らされないでくださいね。

世界標準の家造りをしようと、本気で取り組んでいるグループがいることを知ってください。

わが師、糸川英夫博士は、「新聞やTVでで、信じていいのは日付だけ」と仰いました。

本当のことは、いつも小さな声ですから。

・・・あ、 澤田さんは、声でかいですけど

 

 

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