一枚のはがきから
人が人と出会う方法は、三つ
一つ、直接会う。
これは、両方の都合が合わないと難しい上に、良い状態で双方がいるなんてそうザラにあるもんじゃありません。
この方がご機嫌斜めだと、会うと修羅場、会わねば地獄という状況になります。
二つ目が、電話で話す。
やりとりが早いので、連絡には良いかもしれませんが、
こちらの都合いいとき、相手はお取り込み中だったりして、状況がわからないというところが問題です。
かえって相手に迷惑をかけることがあるのが電話なのかも知れません。
三つ目が、手紙を書く。
手紙は、自分の都合のいいときに書き、相手も都合のいいときに読む。
両方の最も良い状況で出会いやすいツールです。
特にはがきは、多くの人の目に触れながら付加価値が着いて届きます。
このごろよく、「毎日ブログ、書き続けられるのはどうして?」と聞かれます。
ひとつは、澤田さんが書いているから。
あの方は、どんなハードスケジュールでも一切の言い訳をされず、言ったことを実践されます。
性格の悪い能書きたれのヤギでも、一つくらいはやれることがあると思わせてもらえたのも、澤田さんのお陰です。
本当に感謝ですね。
もうひとつは、このブログという新しいつながり方の以前に、ずっとはがきを書き続けていたから書くことが苦にならないのです。
ブログを書き始めるころは、ずいぶんと筆不精になっていましたが、ワシは、本当に筆まめでした。
自分で言うのだからまちがいない。
名刺交換したら、必ずはがきを書きました。
「出会いには、いきさつを超えた目に見えない力がはたらいています。
今日、お出会いいただけたことに感謝します。
優しい一言が、今も心に残ります。
この次またお目にかからせていただける日を
一日千秋の思いで待っています。」・・・そんな150文字ほどの文章ですが、必ず書いていました。
相手のお方の名前を書き、語りかけるようにして書きました。
年間1500通、一日平均5枚ほど書き続けていました。
1万通までは、記録が残っています。
300通、500通と返事が来なくても書き続けているうちに、不思議と思いもよらない縁が拓いてゆきました。
手書きの文字は、一文字一文字が祈りの言葉でしょうか。
念を込めるという感覚も知ったように思えます。
今は、時代が変わって新しい道具が与えられましたが、根本の原理原則は同じでしょう。
読んでくださる相手の笑顔を思い浮かべつつ、今日もこうしてパソコンのキイを叩くのです。
人生でもっとも大事な宝は、善き友ですね。