無敵の人生、芦川さん
北野たけしさんにたけし軍団があるように、斎藤ひとりさんに10人のお弟子さんがあります。
芦川政夫さん、苦労に苦労を重ね45歳まで苦労の連続
苦労の連鎖、次から次へと問題や事件に巻き込まれ、自分の人生なんてそんなもんだ、
世の中なんてそんなもんだと開きなおってほそぼそと営業してた日本一暇な喫茶店に、ひとりさんがやってきます。
ひとりさんは、暇な喫茶店が大好き。
だれにも邪魔されずにゆっくり本が読めるから。
ダンディな白いスーツでジャガーに乗って静かに本を読んでるひとりさんに、芦川さん、物語を語りました。
自分の苦労の歴史、これは仕方のないことだ、きっと神様がみていていつかきっと幸せにしてくれる・・・そう、人生を語りました。
「ねぇ マスター、この苦労やめにしようよ。 すべては考え方だから」
「確かに、マスターの人生は大変だったと思う。
すごい話を聞かせてもらったよ。
だけど、ようく整理してごらんよ。 子供のころの苦労と、大人になってからの苦労は違うんだよ。
苦労と成功とは別なんだよ。
苦労の先になんか、苦労しかないよ。
苦労はとめられるんだ、そうしたら、幸せになれるよ」
「人間はね、幸せになる義務があるんだよ。
マスターも、苦労を止めなきゃダメだよ。 私が止める方法を教えてあげる。
止めるのはマスター本人だけど、止める方法なら知ってるから」
それから10年で、芦川さん東京都江戸川区の長者番付に載りました。
以来十年以上、載り続けました。
ひとりさんは言いました、「政ちゃん、いつも笑顔でいるんだよ。 いつも笑顔で。
人は、誰でも太陽なんだよ。 自分で輝けるんだ。
いつもそのことを忘れずに、太陽のように明るく輝いていようよ。
そして、愛のある言葉を話すんだ。 そしたら、会う人会う人が、みんな味方になってくれるよ。
「無敵」って誰にも負けないってことじゃなく、敵がいないってことなんだ。
敵がひとりもいなければ、この世は天国だよね。
笑って、無敵の人生を歩こうよ。」
縁あって、芦川社長とは本当に仲良くさせてもらいました。
「赤ちゃん、 住宅って商売は大変だね。 リピートのない一生に一度しか買わないものを、よってたかって大勢の業者が取り合うんだから」
「赤ちゃん、なんかやりたいことできたら言ってね。 赤ちゃんのやりたいことだったら、僕も投資したいから」
70過ぎてド派手な衣装を着て、スーパーデラックスおじんでした。
ガンに蝕まれ、お茶の水の順天堂大学病院に入院、ワシに会いたがってくれてると電話をもらい
飛んで行きました。
苦しい息の中で、「赤ちゃん、商売は本当に楽しいからさ、赤ちゃんの事業さ、僕にも投資させてね」って励ましてくれる人でした。
葬式には、社長たち全員集合・・・でも、ひとりさんはいませんでした。
仲間を失った悲しみに、一人静かにさせてくれとのことでした。
いま改めて、天から芦川さんが「赤ちゃん、良い師匠に出会えてよかったね。 神様が宿る家、天から応援するよ」って言ってくださってる気がして