光陰矢のごとしですね
飛島建設を退社して、実家の稼業を継いでから24年になります。
四国で瀬戸大橋や空港、高速道路、ダムの営業をしていました。
津に帰ってきて「建設業」というカテゴリーの中でも、全くのちがう「住宅」という世界にとまどい、
工務店経営に自信を失い、深刻なうつ病になってしまいました。
自殺未遂、精神病棟への入院・・・一見絶望的な時代でしたが、あの頃があったからこそ、人生の再スタートがきれたのだと、今では思えます。
どんなにしんどいことも「きっといつかのいい日のためにある」と思えるのです。
でも、さすがに不安でした、あの頃のワシは。
ハウスメーカーの下請け工務店を、元請けの建築会社にしたいと思いながらもどうすればいいのかわかりませんでした。
そんなとき、ある方の紹介で一件のお宅を受注させていただきました。 初めての契約でした。
何の実績もないワシに大きな家をお任せくださったそのお施主から、昨日お葉書をいただきました。
「10月も10日をすぎ、やっと朝夕涼風を感じる好季となりました。
その後お変りなく御活躍のことと存じます。
新聞広告の紙上で頑張っておられるご様子伺い、大変嬉しくおよろこびいたします。
本日はまたまた大変嬉しいプレゼント、花屋さんから届けて下さり感謝の言葉もございません。
ありがとうございます。
後期高齢者のバースディとは言え、きれいなお花は本当にうれしく、思わず花束に顔をうずめたことでした。
お会いして24年の歳月が流れました。
本当によいお出会いだったと心から神仏に感謝しております。
快適な我が家、24年、未だ何もかも満足で楽しく暮らしております。
益々のご繁栄を心よりお祈りいたします。 本当にありがとうございました」
24年経ったのですね、まさに光陰矢のごとしです。
月曜日の朝礼では、その週にお誕生日を迎えられるお客様の名前を呼んでお祝いの拍手をします。
お誕生日には、毎年、奥様に花束を贈らせていただいています。
お葉書をくださったOさまから数えて、百数十名になりました。
ところで、週末の完成見学会、二日間で58組の来場をいただきました。
誕生日をともにお祝いできる、そんな素敵な出会いを願いながら、今週も走らせていただきます。
すべては住まう方の笑顔と健康のために。