赤塚高仁ブログ

欠けた器

2012.11.22

 仲良しのまさるさんが、モンゴルからやってきました。

いつのまにか綺麗な奥さんが一緒です。 

奥さんは、モンゴルの女性で病院の看護婦さんのリーダーだそうです。

まさるさん、本当によかったね。

 

 まさるさんは、ワシより7つ年上。

北海道の出身です。

生きることがとても下手だったまさるさんは、人間関係に疲れ、いつしかアルコール依存症になってしまいました。

病院に入っても、出てきてはすぐ飲み始めるため、札幌のどこの病院も受け入れてくれなくなってしまったのです。

ずっと昔、まさるさんが20~30代の頃のことです。

まさるさんは、女性と暮らしていました。

その女性もアルコール中毒で、毎日お酒を飲んで暮らしていたそうです。

ある夜、その人は眠りに就く前に、まさるさんに「ありがとう、お水をください」と言ったので、まさるさんはお水を汲んで来てあげました。

翌朝、彼女は、まさるさんのとなりで冷たくなっていました。

殺人の容疑者で、まさるさんは警察に取り調べられるのですが、

そのとき以来、まさるさんはお酒を飲まなくなりました。

 

「ぼくの代わりに彼女が死んでくれた、だからぼくは彼女の分も生きる」

まさるさんは、腕のいいペンキ職人として仕事をこなすかたわら、アルコール依存の人を立ち直らせる組織に入り走り回っています。

モンゴルに行くようになったのも、アル中患者を救うためで、500キロ離れた町まで毎週出かけてゆき、自らの体験を語り、人助けをしています。

 

「ぼくは、神様に赦されなかったら、生きていけない人間なんだよ。

  赦されていることを知って、救われたことを知ってしまったから、もう自分のことで生きるのはやめたんだ。

人間は、土でできた器さ。

でも、ぼくは綺麗な器なんかじゃない。

欠けた器なんだ。

だけど、欠けた器でも、神様の光が当たりさえすれば、輝ける。

赤塚君、君もそうだろ、人間、誰しもどこか欠けてるさ。

そのまま、神様の道具として使ってもらおうよ。」

 

 まさるさんと話すと、胸があたたかくなって、ちょっと泣けてくる。

 

 今日は、生体エネルギーのセミナーです。

武田講師がやってきてくれます。 四日市の澤田先生のセミナーでお出逢いいただいたお方が来てくださいます。

神様が宿るひとときとなりますようにと、祈りを持って欠けた器のワシも顔晴ります。

PAGE TOP