赤塚高仁ブログ

バスと赤ちゃん

2012.12.15

 ニュースにあった話です。

実話だそうです。

冬のある日、バスの中に赤ちゃん連れのお母さんがいた。

バスは満員、暖房と人いきれで、車内はムワーっとした不快な気分が漂っていた。

そんな中で、赤ちゃんは火がついたように泣きわめいているのだった。

乗客たちはイライラした。

 母親は赤ちゃんをなだめるのに必死だったが、それでも泣き止まない。

明らかに迷惑をかけているのだ、意を決して、母親は赤ちゃんを抱いて席を立ち、次のバス停で降りようとした。

 すると運転手は、「本当にその停留所で降りるんですか?」と聞いた。

母親は、「いえ、ほんとうは(ずっと先の)駅まで行く予定だったのですが」と答えた。

それを聞いて運転手はマイクを取り、次のような主旨のことを言った。

「このお客様はほんとう駅まで行きたいのですが、みなさんのことを考えて、ここで下車するとおっしゃっています。

赤ちゃんは泣くのが仕事です。 そのことを考えて、もうしばらく御辛抱いただけないでしょうか。」

  一瞬シンとしたあと、やがてどこからともなくパチパチと拍手が湧いてきた。

それはだんだん大きくなっていった。

運転手は、母子を下車させずにドアを閉め、「それでは発射します」と言った。

 

 子供が騒ごうが何をしようが、人に迷惑をかけているという自覚のない親がいますね。

レストランを自分ちのリビングとまちがっているのか、電車で子供が大騒ぎしてるのに自分は携帯に集中しておかまいなし。

日本人の美徳って本当は今もDNAの中に刻まれてるんだなぁと思わせてもらえる小さなニュースです。

でも、こんなニュースに鼻の奥のほうがツンとなる、ワシは、ちょっと泣きそうになってしまいました。

悲しいウソばかり流すより、こんなニュース伝えるメディアがいいです。

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